栗よりうまい十三里半をもっとおいしく「スイートポテト」 |
17世紀に日本に到来したサツマイモ。このサツマイモに日本の和菓子の「餡作り」のノウハウで作られたのがスイートポテト。「九里(栗)四里(より)うまい十三里半」とも言われるサツマイモ。まさか日本発祥の洋菓子とは思いもしませんでした。
さつまいもを栽培していると、甘みの少ない芋を収穫することがあります。そのような時にも砂糖を加えて甘みを調整すれば遜色ないおいしいスイートポテトに仕上げることができます。焼き芋や蒸かし芋もおいしいですが、お菓子としてスイートポテトに仕上げてみましょう。
「一度は手作りしてみたいおやつ!」 シリーズの紹介です | ||||||
白玉だんご | だんご | わらび餅 | きびだんご | えびせんべい | かりんとう | あめ |
キャンデー | ポテトチップス | 水あめ | スイートポテト | ラムネ菓子 | カルメ焼き | おはぎ |
ういろう | 水ようかん | タルト | フラン | チョコレート | スコーン | シュークリーム |
カステラ | ロールケーキ | マロンクリーム | プリン | カップケーキ | ミルクレープ | スフレ |
スイートポテト(標準的なさつまいも250g1本分)の基本的な材料
さつまいも 250gあたりの分量(500gなら卵黄を除き下記は2倍、1kgなら4倍となります) | ||
バター 10g | 砂糖 40g | 生クリーム 20g(20ccでもO.K.) |
卵黄 1個分(さつまいも2kg分くらいまで卵黄1個分で大丈夫です) | ||
※参考情報 ・小麦粉を調合するレシピはこちら ・砂糖を手作りするレシピはこちら ・バターを手作りするレシピはこちら |
Let’s start!
作り方 | ||
1 | さつまいもをきれいに洗い加熱します。大きさにもよりますが蒸かす場合の加熱時間は、標準サイズで20〜30分、特大サイズで40〜60分前後です。 | |
2 | 蒸かし終えたさつまいもです。 | |
3 | 「串」や「箸」を刺して、スーッと抵抗なく通るようであれば火がとおっています。 | |
4 | 長さ30cm越え、太さ8cm越えの今回のさつまいもの皮の剥き方ですが、熱いし、デカイしで、写真のように半分に切ったものを縦に置いて、上からそぎ切りしてみました。 | |
5 | 全て皮をむいたサツマイモです。ほっくりとしたおいしそうな色に仕上がりました。
黒っぽくなっているものはアクが強くておいしくないんですよね〜っ。 |
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6 | 5mmくらいの厚さにスライスして、芋の繊維を切っておきます。マッシャーでつぶしやすくなります。
250g程度の少量なら、スライスせずともマッシャーだけでつぶせますので、1kg越えのサツマイモを扱うときを目安にスライスすると良いでしょう。 |
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7 | ジャガイモのマッシャーでつぶします。
次の工程でもつぶしますので、大きな塊をつぶす程度で構いません。 |
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8 | バターと生クリームを加え、マッシャーでさらにつぶします。 | |
9 | 砂糖を加え、マッシャーでさらにつぶします。 | |
10 | マッシャーでつぶしていると、だんだんと滑らかになってきます。写真のようにマッシャーの網目を通過できるようになってきたら完了です。 | |
11 | お菓子用のアルミホイルカップ等にお好み量を形を整えて入れます。 | |
12 | 卵の黄身に、刷毛で塗りやすいように少量の水を加えて練り混ぜ、刷毛で塗ります。 | |
13 | オーブンを230度に予熱し、10分で焼き上げます。 | |
14 | スイートポテトのできあがり。 |
ここでの「こつ」
※1 【加熱時間】
以下標準サイズの芋の場合の参考加熱時間です。
1.焼き芋にする場合はアルミホイルで包んで180度予熱なしで40〜60分
2.電子レンジ600Wでは湿らせた新聞紙に包みラップして5〜10分
さつまいもはゆっくりと時間をかけて加熱した方が甘くなるということなので、ベストなのは最も時間のかかる焼き芋!?
※2 【形を整えて入れます】
表面を滑らかにすると、ツルッとしたきれいな出来映えになりますが、表面がガサガサだと焼いた時にカリッと仕上がります。いろいろあった方がおもしろいので、バリエーションを楽しんでみては!?
※3 【上からそぎ切り】
ヤケドもしないし、アクの黒く変色した部分もキレイに落とせるなど、まぁまぁだったかな。小さなさつま芋ならどんな方法でも剥けるけど、ここまでデカイと皮を剥くのでさえ、苦労します。。。
参考文献
1. PATISSERIE FRANCAISE Mont-Blane さんの スイーツ物語