米から作るだんごの粉「上新粉」 |
粉にするときに熱に弱いもち米は、水のなかで、水挽きというかたちできめの細かい粉にしましたが、お米の粉の上新粉はローラーで製粉されたり、胴搗き(どうつき)製粉されたりして仕上げられます。製粉業界では、このうち、ローラー製粉した粉を「上新粉」、胴搗き製粉した粉を「上用粉」といって、製粉の方法で製品の呼び方を使い分けています。
上新粉は、柏餅やみたらしだんご、草餅などに使用されており、真っ白でコシが強く、食べたときには、ねばり強さよりも歯ごたえが感じられるのが特徴です。今回はできあがった上新粉を使って、みたらしだんごも作ってみましょう。
上新粉155gの基本的な材料
お米(うるち米) カップ1 (200cc) |
※参考情報 ・米を栽培する方法はこちら |
用意しておきたい器具
ボール | ザル | ミキサー | ふるい |
タオル | すり鉢 | すり粉木 |
みたらしだんご4串分の基本的な材料
できあがった上新粉 全量(155g) | だんご用の水 130cc | たれ用の水 60cc |
片栗粉 小さじ 1 | 砂糖 小さじ 1 | 醤油 小さじ 2 |
用意しておきたい器具
さらしの布 | すり鉢 | すり粉木 | 竹串 4本 |
Let’s start!
作り方 | ||
1 | 【水洗いする】 精白したお米を、水洗いします。米が水を吸ってしまわないように、てきぱきと行いましょう。もし無洗米を用意できたのであれば、この手順1から3までを省略して、手順4から行うことができます。 |
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2 | 【水切り】 水がきれいになったらザルにあけて水分をとり、残った水分もタオルでふき取ります。きれいな上新粉を作るには、ここで一度凍結して解凍し、再凍結したものを解凍しておくといいようです。 |
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3 | 【乾燥】 米をザルに入れて2時間ほど乾燥させます。扇風機などで風を当てると乾燥も早いようです。 |
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4 | 【粉砕する】 ミキサーに入れて、粉砕します。ミキサーの回し始めは、数秒間だけスイッチを入れては消し、入れては消しを何度も繰り返すことで、ミキサーの中で米が攪拌されるようにして、均一に粉砕します。ある程度粉砕できたら、15秒くらいの連続運転にして3〜4回ほど回します。 |
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5 | 【ふるい分ける】 ミキサーでは、粉砕できずに粗いままの粉がどうしても残ってしまいます。そこでふるいを使って粗い粒子を選別してミキサーに戻し、またふるいにかけるという作業を4〜5回程度繰り返します。 |
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6 | 【粗い粒子を挽く】 ミキサーで最後まで粉砕できなかった粗い粒子をすり粉木を使って、すり鉢ですりつぶします。ここでもある程度すりつぶしたらふるいにかけて、残った粗い粒子だけを戻して、すりつぶし続けます。 |
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7 | 【全体を挽く】 粗い粒子が、粉全体に比較して、少なくなってきたら(←人によって感じ方は異なるでしょうが…)、全量をすり鉢に入れて、最後の仕上げとして、5分ほどすりあげれば、上新粉としてのできあがりです。 |
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8 | 【みたらしだんごの作り方】 できあがった上新粉を使って、みたらしだんごを作ってみましょう。できあがった上新粉全量(155g)に、沸騰させた水130ccを加え、スプーンなどでこね合わせます。 |
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9 | 【蒸かす】 こね合わせた生地を適当に分割して、15分ほど蒸かします。 |
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10 | 【たれを作る】 水50ccに片栗粉を加え、鍋をゆすりながらスプーンでかき混ぜて、弱火で加熱します。水が透明になったら砂糖と醤油を加えてなじませて、火からおろします。 |
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11 | 【だんごの生地をこねる】 すり粉木を水で濡らしておき、水をはったコップに浸けておきます。だんごの生地を蒸かし終えたら、すり鉢にいれて、餅つきの要領ですり粉木でつきます。水をはったどんぶりを横に用意しておき、すり粉木の先がネバついてきたら、水に浸けてくっつかないようにします。10分もつけば餅状になるはずです。 |
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12 | 【できあがり】 つきあがったら、おおざっぱに4等分(4串分)して、さらにそれぞれを4つに分けて団子状に丸めます。串にさすときには、串に水を浸けてからさすとなめらかに刺すことができます。オーブンなどで表面に焦げ目をつけてから、たれをぬれば、みたらしだんごのできあがりです。 |
ここでの「こつ」
※1 【米と同じ要領で水洗い】
たっぷりの水でさっと洗って、その水を切ってから、米つぶどうしを手の甲ですりあわせるように研いでから、新しい水で洗い流します。もう一度米つぶどうしを手の甲ですりあわせるように研いでから、3度ほど新しい水を入れ替えます。
※2 【きれいな上新粉を作る】
ゲストのふくだやさんから、きれいな上新粉をつくる方法を紹介いただきました。
1.米を研いで水切りをした後に冷凍凍結します。
2.キッチンペーパーの上で解凍し、その後再凍結し、キッチンペーパーで解凍してから、粉砕します。
※3 【上新粉としてのできあがり】
きちんと細かくできていれば、粉と粉をこすり合わせたときに、ギシッギシッ、という音がします。
参考文献)
株式会社淡路製粉さん http://www.awajiseifun.co.jp/
の上新粉製造工程
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