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春の青臭い香りが心地よい「よもぎ大福」
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「よもぎ餅」というと、もち米を搗いて餅にしたものとなり、「よもぎ大福」というと、もち米を搗いたものだけに限らず、広い意味で作られる餅を含むらしい。というわけで、ここでは上新粉と白玉粉を混ぜて生地にしているので、大福ということになる。
よもぎ大福にあこがれて、我が家の周囲にヨモギと思しきモノを繁殖させていたが、春の新緑の季節を越えて、ちょっとひねた季節になっても、一向にヨモギの香りが漂わなかった。ネットでヨモギを購入するにしても、ヨモギの苗が700円で送料が2,000円などとなっており、納得感が得られないまま数年が過ぎてしまう。。。
ある時、実家にその旨を説明すると、「河川敷に行けばいくらでも生えているよ。」
とのことで、その気になって周囲を探してみると、いろいろあります。香りのあるのやほとんど感じられないモノなど。その中でも清潔感のある場所に生えていて、香りのあるものを使ってよもぎ大福とシャレ込んでみました。よもぎにはいろんな効用もあるので、「自宅にあれば薬用として利用できそう!」とも思ったけど、とんでもなく繁殖するらしいので軽率な行動は後悔のもとカモ。 (>_<)ヽ
よもぎ大福 大きめのもの約5個分を作る基本的な材料
用意しておきたい器具
よもぎ大福(よもぎ大福)の作り方
ここでの「こつ」
※1 【いろんな効用もある】
茎葉を初夏の6〜7月頃の花のつかない時期に採り、日陰でよく乾燥したものを艾葉(がいよう)といいます。艾葉(がいよう)は体を温め、胆汁分泌促進、食欲増進、止血などの効用があります。
艾葉(がいよう)もしくは生の葉を木綿袋に入れて煮出し、風呂に入れるとヨモギ風呂になります。
※2 【葉の裏に細かい白い繊維状の毛】
よもぎを乾燥させてからもみ込むと、葉の裏にある細かい綿毛が取れます。これはお灸に使うモグサになります。よもぎがよもぎ大福(よもぎ餅、草餅)に使われるのは、さわやかな香りに加え、葉の裏にある細かい毛がつなぎの役割を果たして餅のねばりを引き出すのに役立っているとのことです。
※3 【よもぎと一口に言ってもいろいろ】
日本には、約30種類のよもぎがあると言われています。植物図鑑をみても数種類が掲載されています。中には、ヨモギの香りの少ないものもありますので、河川敷などで見かけたら、いきなり大量に摘まず、葉を1〜2枚とって、指でもんで香りの強さを確認します。
※4 【絞ったあとのよもぎの重さで約25gを使います】
20cmくらいの長さを摘んだ場合、だいたい手で握れる量で80g(絞った後の重量ベース)が取れるので、25gというと、男性の手で軽く一握りするくらいになります。
余ったよもぎは、冷凍しておけば、後日またよもぎ大福作りに利用できますし、ゴマあえ、油いため、汁の具材として利用できます。(茹でる前の葉は、てんぷらにも利用できます。)
※5 【すりこ木で全体がなじむように混ぜ合わせ】
すりこ木に限ったことではありませんが、大福の生地が粘ってきたら、随時すりこ木などを水にくぐらせると滑りがよくなり、くっつきを防止できます。餅つきの時に使っているような手桶の水として、ボウルに水をはっておくといいでしょう。
参考文献
1. NHKエデュケーショナル みんなのきょうの料理 よもぎだんご
2. 午後のひととき さんの ヨモギ餅・ヨモギ団子
3. イー薬草・ドット・コム さんの ヨモギ,よもぎ,蓬,艾,艾葉(がいよう),Artemisia
princeps,キク科ヨモギ属
4. 徳島県立博物館 さんのなかの 小川誠のページ の こたえ1