桜の葉の香りが食欲をそそります「桜もち(道明寺)」 |
関東では小麦粉を薄く焼いた皮で作る桜もちを「桜もち」と呼ぶために、道明寺粉で作る桜もちは「道明寺」と言い分け、逆に関西では、道明寺粉で作る桜もちを「桜もち」と呼ぶために、関東で桜もちと呼ぶものを「長明寺」と呼び分けます。
一般には、うっすらとピンク色に染めるため、食紅を耳かき1杯くらい添加しますが、桜の香りのする桜の葉で包みさえすれば、食品添加物は無くとも、しっかりと桜もちを味わうことができますので、ここでは食紅は添加せずに作っています。もし、うっすらとピンク色に染めたい方は、道明寺粉を熱湯に入れる前に、耳かき1杯の食紅を熱湯に溶かしておきます。
「一度は手作りしてみたいおやつ!」 シリーズの紹介です | ||||||
白玉だんご | だんご | わらび餅 | きびだんご | えびせんべい | かりんとう | あめ |
キャンデー | ポテトチップス | 水あめ | スイートポテト | ラムネ菓子 | カルメ焼き | おはぎ |
ういろう | 水ようかん | タルト | フラン | チョコレート | スコーン | シュークリーム |
カステラ | ロールケーキ | マロンクリーム | プリン | カップケーキ | ミルクレープ | スフレ |
桜もち 約18個分を作る基本的な材料
小豆あん(粒あん)用 | 小豆 150g | 圧力鍋で煮るときの水 250cc | 砂糖 180g | 塩 少々 |
桜もちの餅米用 | 道明寺粉 300g | 道明寺粉の浸漬用熱湯 430cc | 砂糖 大さじ3 | |
桜もちを包む葉 | 桜の葉(塩漬け) 18枚 | |||
※参考情報 ・塩を手作りするレシピはこちら ・砂糖を手作りするレシピはこちら ・米を栽培する方法はこちら ・桜の塩漬けを手作りするレシピはこちら |
用意しておきたい器具
圧力鍋 | ラップ | しゃもじ |
桜もち(道明寺)の作り方
作り方 | ||
1 | 【小豆の洗浄】
小豆を水洗いします。 |
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2 | 【小豆を煮る その1】
小豆がひたひたに浸る程度の水を入れ、沸騰したら5〜6分間、中火〜弱火で煮てます。 |
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3 | 【渋切り その1】
あくを抜くため、沸騰後すべてをザルにあけて、湯を捨てます。 |
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4 | 【小豆を煮る その2】
小豆が1〜2cmくらい浸る程度に水を入れ、中火〜弱火で煮ます。 |
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5 | 【渋切り その2】
沸騰したら5〜6分間、中火〜弱火で煮てから、再び湯を捨てます。 |
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6 | 【圧力鍋を使う】
圧力鍋に、小豆と250ccの水を入れ、圧力をかけて沸騰後弱火にして、10分間煮ます。 |
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7 | 【塩抜き】
桜の葉を流水で洗った後、たっぷりの水に30分間浸しておき、塩分を抜きます。 |
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8 | 【減圧】 圧力が抜けてから蓋を取り、砂糖、塩少々を加えます。 |
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9 | 【水分調節】
水分をとばすため、加熱します。ヘラなどを素早く動かして、鍋底が一瞬表れるような固さになれば火を止めます。 |
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10 | 冷めると、しっかりした固さになります。 |
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11 | 【餅作り】
分量の熱湯を沸かし、火から下ろした後、道明寺粉を加え、5分間蒸らします。 |
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12 | 【蒸らしを終えた餅】
熱湯に浸して蒸らした道明寺粉は、餅っぽくふやけているはずです。 |
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13 | 【蒸す】
かたく絞った布巾を蒸し器にセットし、蒸らした道明寺粉を平らに広げて15分中火〜強火で蒸します。 |
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14 |
蒸しあがった道明寺粉に砂糖大さじ3を加え、混ぜ合わせます。 |
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15 | 【餅に成型する】
道明寺粉(以下、生地と呼びます)が温かいうちに、18等分にします。 |
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16 |
水をつけた手のひらの上で蒸した生地を広げ、あんを載せます。 生地を伸ばすときには、周辺部を薄めにするといいです。というのも、次の工程で、包み込む際に、周辺部が集まる中央部がヤケに分厚くなるためです。 |
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17 | あんを生地で包みます。回りから寄せるようにすると、生地が思いの外伸びてくるので、包めます。 | |
18 | ひっくり返すとこんな感じ。 | |
19 | 塩抜きした桜の葉の表が上になるように置き、その上に餅を載せます。 | |
20 | 桜の葉でくるっと巻き込みます。 | |
21 | 【できあがり】
桜もちの完成です。桜の葉で巻いてから、1〜2時間経つと、桜の葉の香りが移っておいしくいただけます。 お好みにもよりますが、食べる際は、桜の葉の固い部分は剥がし、やわらかい部分は、適宜桜の香りを楽しみつついっしょに食べてみてはいかがでしょう。 |
ここでの「こつ」
※1 【道明寺粉】
河内の道明寺地方(大阪の藤井寺市)に起源をもち、もち米を蒸してから挽き割りにしたもの。
※2 【水をつけた手のひら】
お寿司をにぎるときのように、手のひらに水をつけ、生地を成型すると餅のくっつきを防止することができます。
※3 【桜の葉の表が上になるように置き】
ぐるっと巻いたときに、桜の葉の葉脈(血管のような管)が表にでてくるようになるのが、正しい向きです。
※4 【桜の葉の固い部分は剥がし】
ウィキペディアの桜餅の項によると、桜の葉には「クマリン」という芳香成分が含まれているとのことです。桜の葉はそのまま食べられるものの、クマリンは食品添加物と認められていないとのことで、大量に摂取することは避けた方がいいようです。
参考文献
1. 富沢商店さんの「道明寺で作る桜もち(蒸し用)」
2. オレンジページ 奥村彪生著 「お菓子作って お茶でもいれよか」
3. 婦人生活社 「手作りの食品全集」
4. 山口屋穀粉 さんの 「秘伝の和菓子レシピ:桜餅
本格派編」
5. 井の頭和菓子処 末廣屋喜一郎 さんの 「和菓子のレシピ、桜餅(さくら餅)」