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牡丹の春はぼた餅で萩の秋はおはぎ「おはぎ(ぼた餅)」
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おはぎとぼた餅は同じものを指します。タイトルにもあるとおり、萩の季節(秋)のお彼岸に食べるものが「おはぎ」で、牡丹の季節(春)のお彼岸に食べるものがぼた餅なんだそうです。いずれにしても小豆の赤色でもって邪気を払うことができるという信仰があり、お彼岸に食べる風習が定着したのです。
お彼岸といえば、京都中京で呉服屋をやっていた母の実家でも、たくさんの人があつまっておはぎを作ったことがありました。もう、30数年も前のことです。みんなでワイワイとあれやこれやと分担し、できあがったときのおはぎのおいしかったこと。そんなことを思い出しながらのおはぎ作りです。
そうそう、家内の実家でモノスゴイものに遭遇したこともあります。あんこドンブリ!! おはぎを作るときは、みなさん忙しいようで、まとわりつく子どもの口を封じるために、蒸かした餅米をどんぶりにいれ、その上にあんこを散らばめたシロモノです。おはぎじゃないか、、と言えばそれまでですが、なんの前置きもなしに、いきなりどんぶりで、どでぇ〜んと出されるとビックリもんです。
おはぎ(ぼた餅)8個分を作る基本的な材料
用意しておきたい器具
小豆あん(粒あん)の作り方
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作り方 |
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1 |
【前日の夜の準備】
前日の夜にあずきを水に浸しておきます。おはぎを作る場合は、項番12の餅米も水に浸しておきましょう。
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2 |
【小豆を煮る その1】
小豆がひたひたに浸る程度の水を入れ、中火〜弱火で煮ます。
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3 |
【渋切り その1】
あくを抜くため、沸騰後すべてをザルにあけて、湯を捨てます。
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4 |
【小豆を煮る その2】
小豆が1〜2cmくらい浸る程度に水を入れ、中火〜弱火で煮ます。
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5 |
【渋切り その2】
沸騰後、再び湯を捨てます。
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6 |
【圧力鍋を使う】
圧力鍋に、小豆と250ccの水を入れます。
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7 |
【圧力をかけて、小豆を煮る】
圧力をかけて沸騰後弱火にして、7〜8分間煮ます。
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8 |
【減圧】
圧力鍋の底を水で冷やします。圧力が抜けたら、蓋を取ります。
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9 |
【調味】
砂糖を加えます。
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10 |
【こふき】
加熱して、余分な水分を飛ばし、粉ふきいも状態(みそくらいの硬さ)にします。仕上げに塩少々を加えて混ぜます。
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11 |
【あんことしてのできあがり】
小豆あんとしては、これでできあがりです。
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おはぎの作り方
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作り方 |
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12 |
【前日の夜の準備】
前日の夜に餅米を研いで、水に浸しておきます。
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13 |
【炊く】
餅米は、通常の水の量(約220ccの水)で炊飯します。炊きあがったら、すりこぎを使って、半つきにするので、すりこ木は、炊きあがるまでの間、お湯で洗っておいたり、お湯に浸けておき、水となじませておきます。
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14 |
【餅米を半つき】
炊きあがった餅米を、すりこ木で半つき(半分くらいをつぶすこと)にします。
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15 |
【丸める】
餅米が温かいうちに、8等分し、水をつけた手で丸めておきます。
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16 |
【ラップに小豆を広げる】
小豆を8等分し、そのうちの1つを、広げたラップ上で円形にのばします。
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17 |
【小豆で包む】
小豆の上に餅米の丸めたモノをおき、ラップで包むようにして、だんごにします。白い部分が残っても、そこを下にして置けばいいので、気にしないでも大丈夫です。(気にするのは作っている当の本人かも…)
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18 |
さつまいもの茶巾絞りの要領で丸めると、写真のようになります。小豆が手にくっつきませんので、無駄がでませんし、まとわりつくと言うこともないので、簡単ですね。
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19 |
【できあがり】
おはぎとして、完成です。
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ここでの「こつ」
※1 【圧力鍋の底を水で冷やします】
冷やしすぎてと蓋がとれなくなったようなときは、おもりをはずすと適圧になるので、蓋をはずすことができます。※圧力がかかっているときにおもりをはずすと、蒸気が噴き出すことがあるので、注意してください。
※2 【余分な水分を飛ばし】
水分を飛ばしている過程で、小豆の皮がはがれてしまうと、少々べたつき気味のあんになってしまいます。粉ふき状態にするためには、水分が炊きたてごはんくらいの水分量になるまで、小豆が傷まないようにやみくもに混ぜず、かつ、焦げ付かないように混ぜるという相反することを両立しなければならないようです。
参考文献
・職人!喜一郎のインターネット和菓子教室さんの和菓子のレシピ、粒餡とおはぎ
・越前屋オンラインさんのおはぎ
・直坊SITEさんの春分の日