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アルコールストーブ「風防の検討、輻射熱の検討」

 風防に期待する機能は、風を防ぐことに加え、適度に冷気を取り入れること。このバランスです。

 風を防げないことには、弱々しいアルコールストーブの炎にとっては致命傷ですが、適度に冷気を取り入れることができない風防は、アルコールストーブの熱暴走を招くばかりで、良い風防とは言えません。


 

 



6-3. 風防の検討、輻射熱の検討



項番 説明 写真
1  五徳です。

 この五徳は、単に鍋を支えるだけではありません。
 鍋底に対して、アルコールストーブのバーナー(炎)の外炎があたる離隔を保つことで、燃費の向上につなげることも大切な役割です。

 アルコールストーブの炎は、ガソリンストーブやガスストーブに比べれば、比較的勢いが弱く、風に弱いという弱点をもっています。風に弱いだけではなく、ちょっとした構造物があると、その構造物を巻き込んだ炎にならず、やや手前でモヤモヤと燃える状態になりがちです。そこで、炎の進路になる場所は、障害となる網を取り除いておくと、熱伝導性が高まります。
2  風防です。アルミ皿の端っこを平らに加工して作ったものです。

 見ての通り、お皿として強度を高める加工がしてあるので、風防として使用したときにも、やわな感じは一切ありません。
3  風防には開口部があります。
 また五徳側には、鍋の取っ手が熱くならないようにアルミ皿を加工して形成した部分的な壁面があります。

 この2つをうまく使えば、完全密閉式の風防にすることが可能です。風の強い日には、このモードになれることが不可欠となります。
4  しかし、完全密閉式の風防モードにすると、輻射熱により、アルコールストーブが過加熱状態になり、炎が暴走してしまいますので、開口部をうまく調整して、燃焼をコントロールします。



     




--------- 目次 ---------

1. アルコールストーブのタイプ バリエーション
2. 当サイトで製作するアルコールストーブをばっさり比較
2-1. 五徳は不要
2-2. 本燃焼までの早さ
2-3. 火力調整が可能
2-4. 燃費の良い内炎式
2-5. 炎の形が際立っている
2-6. 材料調達コスト
2-7. アルコールの回収性
2-8. 絵柄が倒立していない
2-9. 尖った部分がないこと
3. アルコールストーブの作り方
3-1. 第1世代 ベーシックモデル 
3-2. 第2世代 毛細管現象を活用した高火力モデル )TETKの徒然なるまま
3-3. 第3世代 オリジナル1 「製作コスト削減モデル」
3-4. 第4世代 オリジナル2 「火力調整モデル(お勧め)」
4. 五徳の作り方
5. 第4世代用 火力調整金具の作り方
6. アルコールストーブ四方山話
6-1. カッティングのカッターの刃の進行方向
6-2. 内側パーツ(中込パーツ、隔壁パーツ)
6-3. 風防の検討、輻射熱の検討
6-4. 鍋敷き
6-5. アルコールストーブ本体、コッヘル、風防のスタッキング
6-6. アルコール運搬用ボトル
6-7. 着火具
7. さぁ、アルコールストーブを使ってクッキングしよう!
7-1. お湯を沸かして、カップヌードルタイム、コーヒータイム
7-2. さぁ、おなかが減ったぞ 炊飯だ!


 
 

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