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アルコールストーブ「本燃焼までの早さ比較」

 アルコールストーブは、単にメラメラと燃えやすだけでなく、都市ガスのような炎を吹き出すことができます。高機能なアルコールストーブになると、メラメラ状態からこの都市ガスのような炎の状態に移行できるまでの時間が2〜3秒のものもありますが、一方で、2分程度を要するものや、別途本体をアルコールで「燃やす」ことを要するタイプまであり、様々です。

 ガソリンストーブでは、このプレヒートを風情ととらえなくもないですが、やはり早いに超したことはありませんからねぇ。。。


 

 



2-2.【本燃焼までの早さ】評価ウェイト 3ポイント

  予備燃焼で使う燃料もタダというわけでもなく、当然ながら予備燃焼でもアルコール燃料を消費します。こまめに使うとなると、このわずかなプレヒートに費やす燃料も無駄にしたくありません。第1世代のベーシックモデルは予備燃焼に時間もかかりますし、若干待ち時間もできる点が弱点になると考えました。


比較
ポイント
第1世代(ベーシック) 第2世代(毛細現象) 第3世代(コスト削減) 第4世代(お勧め)
20mlの燃料を入れたときの
本燃焼までの早さ
60秒 10秒
(帯パーツ 1枚)
20秒
(帯パーツ 5枚)
20秒
(帯パーツ 5枚)
2 【参考】
不安定になり始める迄
5分30秒 5分20秒 4分10秒 7分20秒
3 【参考】
燃料を消費つくす迄
6分30秒 5分30秒 4分20秒 7分30秒
評価ポイント 0 3 2 2

 参考のために計測した「不安定になり始める迄」の時間についても、興味のある結果がでています。第2世代以降のアルコールストーブが燃料を消費つくす10秒前の最後の最後まで、きっちりとした燃焼状態にあるのに対し、第1世代のアルコールストーブでは、この6倍の60秒前には不安定になり始めてしまっていました。
 本燃焼までの時間が長く、不安定になってからの時間も長いという2つの欠点につながっているのは、「副室の広さ」だと想定できます。

 ここでは、第2世代以降のモデルでは、モンスターエナジー缶を使用したモデルを使っており、外形は350mlのビール缶を使った第1世代よりも小さくなっています。一方、副室を形成するための内側の壁は、第1世代から第4世代のいずれも同じ「135mlのビール缶:小さな缶」となっており、相対的にみると第1世代のみ副室が必要以上に大きくなっており、このことで、毛細管現象が機能しづらくなってしまい、気化室としての役割に支障を来しているのです。



     




--------- 目次 ---------

1. アルコールストーブのタイプ バリエーション
2. 当サイトで製作するアルコールストーブをばっさり比較
2-1. 五徳は不要
2-2. 本燃焼までの早さ
2-3. 火力調整が可能
2-4. 燃費の良い内炎式
2-5. 炎の形が際立っている
2-6. 材料調達コスト
2-7. アルコールの回収性
2-8. 絵柄が倒立していない
2-9. 尖った部分がないこと
3. アルコールストーブの作り方
3-1. 第1世代 ベーシックモデル 
3-2. 第2世代 毛細管現象を活用した高火力モデル )TETKの徒然なるまま
3-3. 第3世代 オリジナル1 「製作コスト削減モデル」
3-4. 第4世代 オリジナル2 「火力調整モデル(お勧め)」
4. 五徳の作り方
5. 第4世代用 火力調整金具の作り方
6. アルコールストーブ四方山話
6-1. カッティングのカッターの刃の進行方向
6-2. 内側パーツ(中込パーツ、隔壁パーツ)
6-3. 風防の検討、輻射熱の検討
6-4. 鍋敷き
6-5. アルコールストーブ本体、コッヘル、風防のスタッキング
6-6. アルコール運搬用ボトル
6-7. 着火具
7. さぁ、アルコールストーブを使ってクッキングしよう!
7-1. お湯を沸かして、カップヌードルタイム、コーヒータイム
7-2. さぁ、おなかが減ったぞ 炊飯だ!


 
 

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