ビールにぴったり「お好み焼き」 |
関西では、夕食になることも珍しくないお好み焼きです。ビールをグイッと傾けて、いっしょに食べると最高ですね。
日曜日の夜には、普段料理をしない親父も積極的に台所に立ち、ビールを片手に焼いてくれたものです。私は、サザエさんやマジンガーZをみながら「焼けたよーっ」という親父の声を待つだけでした。その私も今や3児の父です。ということは、私もまた、お好み焼きを焼く父として、子供の記憶の片隅に生き続けていくのでしょうか。
3枚分の基本的な材料
キャベツ(中)1個 | 薄力粉 200g | 塩 適量 | だし100cc |
豚ばら薄切り250g | じゃがいも(大)1個 | 青海苔粉 | 卵3個 |
鰹節(粉または花鰹) | 桜海老 軽く一握り | ウスターソース | ケチャップ |
※参考情報 ・小麦粉を調合するレシピはこちら ・塩を手作りするレシピはこちら ・鰹節を手作りするレシピはこちら ・ウスターソースを手作りするレシピはこちら |
なくてもいいけど、おいしく作るための追加材料
天かす一握り | 紅生姜半かけら | 椎茸1枚 | いか1パイ |
用意しておきたい器具
なんといっても鉄板 | 大きめのへら2枚 | ソースを塗るはけ |
Let’s start!
作り方 | ||
1 | 【準備】 ここで作るお好み焼きは、キャベツたっぷりでつなぎが少な目のものです。お好みにあわせてつなぎを増やしてもいいでしょう。 キャベツをきれいに水洗いして、千切りにしたものをザルに入れておきます。 |
|
2 | 【タネを作る】 大きめのボールに卵を割りこんで、とぎほぐし、桜海老を手の平でもみ潰し、薄切りにした椎茸と、天かす、小さな角切りにした紅生姜を混ぜ合わせます。ただし、小さい子供がいるのなら紅生姜は入れない方がいいようです。 |
|
3 | 2にだし汁と芋をすった※1ものを加え、一度ここで塩味※2をつけて適当な塩加減にしてから、小麦粉を加えます。 | |
4 | 1で用意しておいたキャベツを加え、小麦粉等のつなぎが均等にキャベツにからみつくように混ぜ込みます。 つなぎの量は、つなぎの中にキャベツがあるのではなく、キャベツにつなぎがくっついているくらいで十分です。もしいかがあるならここで幅4mm長さ3cmくらいにして入れます。いかの皮のはぎ方は「いかの塩辛」を参考にしてください。 |
|
5 | 【肉を並べる】 豚肉を5cmくらいの長さに切り、熱くした鉄板に、焼きたいお好み焼きの大きさよりも一回り小さくなるように敷き詰めます。 |
|
6 | 【キャベツをのせて焼く】 厚みをもたせるようにして4をのせ、初めは中火で焼き、3分後くらいから弱火にして、じっくりと焼きます。表面はカリッと、中はシットリになるようにするのがコツです。 |
|
7 | お好み焼きの表面に噴火口※3のような穴が開いてきたら、ひっくり返し※4て、裏側も焼きます。ひっくり返すときにバラバラになっても構いません。それくらいの方がふかふかのお好み焼きになります。また丸く円形に整えてやりましょう。 |
|
8 | 【仕上げる】 お好み焼きと鉄板の間にへらを入れて、お好み焼きを鉄板からはがし、サイコロ状の食べやすい大きさに切り分けます。ウスターソースと同量のケチャップを混ぜて作ったソースを、はけで置くようにたっぷりと塗ります。 |
|
9 | 【できあがり】 最後に青海苔粉、鰹節をこれまたたっぷりと振りかければ、できあがりです。 |
ここでの「こつ」
※1 【芋をすった】
芋をすり下ろして加えると、お好み焼きに弾力とやわらかくさを与えることができます。芋は大和芋がおいしいようですが、大和芋が手に入らなくても、長芋を加えてもおいしくできます。私は、同じ芋の仲間ということでジャガイモを使うときもありますが、家族の評判はなかなかいいようです。大和芋(10cmくらいの長さ)を使ったときはだしは多め(200cc)にして、長芋やジャガイモを使ったときは少なめ(100cc)にすると、適度なやわらかさになるようです。もしジャガイモなどを一切入れないならだしを250ccにして調節します。
※2 【塩味】
お好み焼き本体であるタネにつける塩味は、薄味でもかまいません。ただし、塩味を控えすぎると、表面に塗るソース味とのバランスが崩れ、良い味に仕上がりません。タネにもそれなりに塩味をつけておきます。
※3 焼き加減は【噴火口】
たこ焼きもお好み焼きも焼き加減をどこで判断するのかが1つのポイントになります。私は、お好み焼きの表面に蒸気がでる穴がぷつぷつと開いてきた時を見計らってひっくり返すようにしています。また、火が通るとお好み焼きの色が白色から透明になってくるのでそれを目安にしても良いでしょう。
※4 【ひっくり返し】
まず、全周囲にわたってお好み焼きの下、両サイドから「へら」を差し込んでお好み焼きを鉄板からはがします。それからお好み焼きの左右からへらを差し込み、ゆっくりと手前に傾くように持ち上げながら、お好み焼きの下側の端を鉄板の向こう側の端に近づけ、「えいっ」と手前に向かってひっくり返します。つぶれた箇所は、へらで修復することもできます。この後、べちゃと広がったお好み焼きの周りを中心に集めて、厚みを持たせることで、ふわりとしたお好み焼きができます。
※5 【お勧めコーナー】絶品お好み焼き・たこ焼き・もんじゃ焼き 成美堂出版編集部 | 遊び尽くし お好み焼き免許皆伝―東西の熱い競演・基本テクニック | プロの鉄板焼技術教本 日本鉄板焼協会 | 鉄製プレス餃子鍋42cm | みんなで楽しくパーティー♪お好み焼き鉄板34cm取っ手付 |