パスタメーカーで作ってみたい「スパゲッティー」 |
パスタというのは、小麦粉を卵や水で練ったものの総称で、フェットチーネ、ラザニア(以上幅広パスタ)、ペンネ、マカロニ(以上ショートパスタ)、スパゲッティ、スパッゲッティーニ、カペリーニ(以上ロングパスタ)とその種類は様々です。本場のイタリアでパスタと呼ぶには、『デュラム小麦を100%使用しているもの』 と、法律で定められているそうです。(デュラムセモリナという言葉をよく耳にされるかと思いますが、『セモリナ』とは粗挽きを意味します。)
イタリアーンなパスタを、ピッカピカのパスタメーカーを使って作ってみました。ニュルニュルと伸びて、パラパラと切り分けられてでてくるパスタメーカーを使えば、もう、手打ちパスタの虜 (…いやパスタメーカの虜かも (^^ゞ ) になってしまいます。
パスタ1人分あたりの基本的な材料
(分量は、人数にあわせて単純に2人前なら2倍、3人前なら3倍にします)
強力粉 100gを目安(卵とオリーブオイルの合計量の倍量) | ||
卵 中1つ(50cc) | オリーブオイル 小さじ1 | 塩 少々 |
※参考情報 ・小麦粉を調合するレシピはこちら ・塩を手作りするレシピはこちら |
用意しておきたい器具
パスタメーカー (製麺機) | 麺棒 | 計量カップ |
包丁 | ボール |
Let’s start!
作り方 | ||
1 | 【卵を割入れる】 計量カップに、オリーブオイルと、作りたい人数分と同じ数の卵を割り込み、これらに対して倍量の強力粉を大きめのボールに計り入れます。(2人前を作ろうとして場合、オリーブオイル小さじ2と、2つの卵を割り込んだときに105ccだとすると、105×2=210gの強力粉を用意します。加水率50%) |
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2 | 【材料を混ぜ合わす】 塩を加え、スプーンで切るようにまぜます。小麦粉と卵が均一にまざると、ぼそぼその状態になります。ペースト状にしたほうれん草などを入れるなら、この段階で入れます。 |
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3 | 【小麦粉を塊にまとめる】 ぼそぼその状態になったら、細かい小麦粉のかすを包み込みながら、手の甲を使ってこねていきます。このまま10分間ほど、ボウルの中で、生地の表面がなめらかになるようにこねます。 |
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4 | 【こねる】 こねたあとは、生地は卵の色できれいな黄色になっています。卵の水分を均一に拡げるために、冷蔵庫の中で最低でも1時間ほど寝させます。一晩寝させるとさらにいいようです。 |
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5 | パスタメーカーを使う場合は、1人前の分量ずつにわける要領で、小分けにします。2人前なら、2つにきりわけることになりますね。(写真は5人前の材料のものです) のし棒で伸ばす場合も、大きくても、3人前くらいのかたまりを上限にして、いくつか小分けしておくと作業がしやすいようです。 |
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6 | 生地の表面に粘りつくような水分を残したままパスタメーカーにとおすと、ローラーなどにくっついてしまう恐れがあります。そこで分量外の少量の小麦粉(打ち粉)を振りかけ、手のひらで全体に伸ばします。 | |
7 | 【伸ばす】 麺棒で伸ばす場合も、パスタメーカー(製麺機)で伸ばす場合も、はじめは、あらかじめ麺棒を使って、1cmくらいの薄さに伸ばしておきます。 |
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8 | パスタメーカー(製麺機)を使う場合は、ローラーの間隔を最大幅にしてから、生地をローラーにとおしてから、折り畳みます。もし、まだべちゃつくようであれば、少量の打ち粉をして、手のひらでうすく伸ばし、生地を2回ほどローラーにとおします。 | |
9 | ローラー幅を順次せまくしていきます。いきなり薄くしないのは、前述の理由と同じです。折りたたまず、ひとつのローラー幅に2回ずつとおしながら、希望の薄さまで伸ばしていきます。 今回は最も薄い幅までローラーをかけたので、生地の厚みは1mmでした。 |
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10 | 【こしを作る】 のばして作った麺帯を麺棒などにぶら下げ、5分〜10分ほど空気にふれさせることで余計な水分を飛ばします。またこうすることで、生地に『こし』が生まれます。 |
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11 | 【切る】 希望の麺を作るカッターを装着し、麺状にカッティングしていきます。カッティングされて出てきた麺の中間あたりになる部分を、手のひらでそーっと受け止めてパラパラと振り、麺の切り口どうしがくっつきあわないようにします。 |
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12 | もし、麺に湿り気を感じるようであれば、手のひらにある麺の上に、分量外の小麦粉を小さじ1ほどふりかけ、切り口に小麦粉をからめます。その後、麺を台などに軽く打ち付けて、余分な粉を払い落とします。特に湿り気がないようなら、この手順はスキップします。 | |
13 | 切り終えた麺は、麺棒などにかけておくか、通気性の良いざるに置いておきます。すぐに食べない場合は、よく乾燥させますが、生パスタとしてすぐに食べるときには、間をおかず、ゆでちゃいましょう。 | |
14 | 【ゆでる】 1%〜1.3%の分量になる塩(1リットルのお湯に10g〜13gの塩)を加えて湯を沸かし、麺を入れます。だいたい麺が浮いてきてから、1分〜2分で茹で上がります。試しに1本の麺を噛み、適度な芯がある『アルデンテ』であることを確認します。生パスタの場合は、乾燥パスタよりもゆで時間が短いので、注意しましょ。 |
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15 | 【できあがり】 なすのスパゲッティーにしてみました。うまかったよーっ。パスタメーカー(製麺機)には、6mmのカッターも付いていますので、フェットチーネなんかも手作りできちゃいます。これで生パスタファンになること、間違いなし!! (*^▽^*)/ |
ここでのコツ
※1 【強力粉】
デュラムセモリナ粉を使いたいところですが、そこいらのスーパーで入手できるものではありません。この場合、強力粉や薄力粉でも代用が可能です。薄力粉100%で作ったパスタは、扱いやすく、できあがりはなめらかに仕上がりますし、強力粉100%で作ったパスタはコシのあるものに仕上がります。またこれらの混合でもいいわけで、このへんはお好み次第というところでしょうか? デュラムセモリナ粉のコシを真似たいということであれば、強力粉100%がお勧めです。強力粉50%、薄力粉50%のハーフ&ハーフ(ビールか (^_^;) )を勧める方も多いようです。
※2 【ぼそぼその状態】
この状態になるまでに小麦粉の塊ができたときは、できるだけばらばらにほぐし、水分を均一にすることを最優先させます。水分のあるところだけを団子状に固めていくと、粉っぽいままの小麦粉が残ったままの状態となり、水分が不均一な部分でグルテンが形成できなくなり、よい麺ができません。
※3 【寝させます】
強力粉で代用せず、本格的にデュラムセモリナ粉を使用した場合は、この『寝させる』工程で、とくに生地がしっとりとします。デュラムセモリナ粉は粉の粒子が粗いため、水分が浸透しにくいのです。
※4 【パスタメーカー (製麺機)】
今回使ったパスタマシーンをインターネットで買えるお店を紹介しておきます。gooとgoogleで検索したときに価格が良心的なお店でした。別売りカッターはいずれも、パスタを作るためのカッターであることはもちろんですが、1.5mmは『そば』、4mmは『うどん』にも使えます。そろえておくと、いろいろと使い分けて楽しむことができますね。なんにしても、このパスタメーカーがあると、人生の楽しみがまたひとつ増えるかもしれません。(笑)
製品名 | インペリア社 パスタマシーン SP-150(イタリア製) | 本体(2mm,6.5mmカッター付属) |
販売店 | 大阪千日前道具屋筋 (株)千田 | |
URL | http://www.senda.co.jp/ | |
パスタマシーンURL | http://www.senda.co.jp/w01010019.html | 別売りカッター(1.5mm,4mm) |
連絡先 | 郵便番号542-0075 大阪府大阪市中央区難波千日前8-16(千日前道具屋筋) TEL:06-6632-5851(代)/FAX:06-6641-5873 |
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webmaster@senda.co.jp |
使い終わったパスタメーカーの後かたづけは、水あらいは厳禁で、刷毛やブラシ、つまようじを使って小麦粉のカスを取り除いておきます。
※5 【麺棒】
麺棒は100円ショップで売っています。当然100円です。この機会に買っちゃいましょう。 (^_^;)
※6 【1cmくらいの薄さに伸ばして】
いきなりパスタメーカーで伸ばさない理由として2つあげられます。
・生地をむりやり伸ばすと、生地の繊維であるグルテンがブチブチにちぎれてしまいます。
・生地をむりやり伸ばそうとすると、パスタメーカーにかかる負荷が大きくなり、限度を超えると故障になりまねません。
※7 【分量外の少量の小麦粉】
ただし、小麦粉を振りかけすぎると、次の工程以降で、たたみ込みながら、重ねていったときに、『層』ができてしまい、生地がパイ生地のようになってしまいます。
※8 【生地をローラーにとおす】
ローラーにとおしている間は、ローラーの回転をとめずに、一気にまわして生地を伸ばします。途中でとめると、生地に段差ができてしまうのです。
※9 【試しに1本の麺を噛み、適度な芯がある『アルデンテ』】
パスタメーカ(製麺機)を使わない場合は、どうしても麺が太くなりがちなようです。うどんの麺のようにちょっと太いだけ(約4mm)でも、ゆで時間は15分〜30分と長時間になります。麺のゆで時間は、レシピの時間にとらわれることなく、試食して判断されることをお勧めします。
※10 【ベーコン&きのこパスタの作り方 と カルボナーラの作り方】
作り方 | ||
1 | 【ベーコン&きのこパスタの作り方 1人前】
たっぷりのお湯を沸かし、パスタを 「標準ゆで時間」 でゆであげます。 |
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2 | ベーコンを2枚、玉ねぎ(中なら半分、大なら1/4個)を繊維にそってスライス、えのき茸は根本を切り落とし、しいたけ1枚をスライスします。
オリーブオイル大さじ1を入れたフライパンを加熱し、ベーコンや玉ねぎ等を全ていれ、塩胡椒で味付けしておきます。玉ねぎが透明になればできあがり。 |
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3 | パスタにからめてできあがり。 | |
4 | 【カルボナーラの作り方 1人前】
卵2個を溶きほぐし、生クリーム大さじ1、バター10gをボールに入れて、塩胡椒で味付けしておきます。 |
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5 | パスタがゆであがったら、麺が熱いうちに、加熱したフライパンに入れます。
オリーブオイルでパスタをほぐしてから、卵や生クリーム、バターを混ぜたものと手早く合わせ、15秒ほどで火を止めます。(フライパンの予熱でどんどん卵が加熱されていくので、注意します) |
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6 | 卵を全体にまぶしてできあがり。 | |
7 | 【明太子スパゲッティーの作り方 1人前】
明太子(一腹)に包丁を当て、横にスライドさせて、明太子の卵を袋から滑り出させます。 |
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8 | 明太子に、生クリーム 大さじ1を入れて、パスタと和えます。 | |
9 | 細かく刻んだ海苔をトッピングしてできあがり。 |
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