真っ赤に実るきれいな果肉を使う「グミジャム」 |
春には様々な果物の花が咲いて、とてもワクワクしますが、それらの中でも比較的短期間にかつ、たわわに実るのがグミです。ほかにもサクランボや梅、ベリー類も初夏に実りますが、日陰に植えられている果物であっても、多くの収量をあげることができる樹というのは、貴重だと思われます。
グミの樹を園芸店で見つけたときには、てっきりグミキャンデーが作れるのだろうかと期待して植え付けたのですが、どうもグミ違いのようで、グミキャンデーはゼラチンを主成分としているようです。トホホ、と思いきや、収穫できる果肉の多さをみると結構いい買い物をしたと言えそうです。
食卓を彩る 「フルーツジャム」 シリーズ の紹介 | ||||
いちごジャム | キウイジャム | りんごジャム | パパイヤジャム | マンゴージャム |
ブルーベリージャム | 桑の実ジャム | グミジャム | 洋梨のコンポート | いちじくのコンポート |
グミジャム約120gの基本的な材料
グミ 200g(こし取ったあとの果肉は100g弱) |
砂糖 70g(こし取ったグミの果肉の50%〜100%) |
レモン お好みで小さじ1 |
※参考情報 砂糖を手作りするレシピはこちら |
用意しておきたい器具
ジャムを保存するための瓶 |
Let’s start!
作り方 | ||
1 | 4月21日に神奈川県にある自宅の北側道路面(つまり日陰)に植えているグミに花が咲きました。
このグミという樹は、勢いが強くビュンビュンと伸びるので、隣り合っているドウダンツツジへの影響を危惧した家内に剪定される懸念が高まってきました。おいしいジャムに使えるところを示して、ばっさりと切り倒される危険を回避したいところです。 |
|
2 | グミの花が咲いた約1ヶ月後の5月20日。鈴なり状態のグミの様子です。
日陰に植えられているにも関わらず、グミの実は、あれよあれよという間に大きく、かつ、赤みが増し、気が付くと小鳥たちのえさになっていました。油断していると丸坊主になるところでしたが、かろうじて6月6日に小さなザルに収穫。。。 |
|
3 | 真っ赤に実ったグミを流水で軽く水洗いします。 | |
4 | 鍋に湯を沸かし、洗ったグミの実を2分(弱)程度ゆで上げます。 | |
5 | はじめは真っ赤だったグミでしたが、ゆであがる頃には、ちょっと赤みが抜けて、オレンジ色になっています。 | |
6 | あまり茹ですぎると、やわらかいグミの実は、ボロボロに砕けてしまいますので、湯の表面に浮いてくるようであれば、2分の時間内であっても、ザルにゆで上げると良いでしょう。 | |
7 | ゆで汁を切ります。幾つか傷んで破裂してしまったようです。
ゆで汁を切ったら、ザルの下にボウルを置きます。 |
|
8 | 木べらなどで、グミをなでると簡単につぶれますので、グミの果肉部分を裏ごしして、果肉をこし取ります。 | |
9 | グミの果肉をこし取ったあとの、タネと皮の部分です。こちらは捨てることになります。 | |
10 |
ボウルの方にこし取ったグミの果肉を計量し、グミの果肉の50%〜100%の間のお好みの分量砂糖と、適宜レモンの絞り汁を加えます。
グミの果肉が100gなら、砂糖は50g〜100gになるわけです。今回は間をとって70gにしました。 |
|
11 | 鍋を火にかけて煮詰めます。小鍋に作るくらいの分量ですと、沸騰してから約5分〜10分くらい中火で加熱すると、冷めたときに適度なねばりになるはずです。
作る分量が多くなるようであれば、適宜、少量をスプーンなどにとり、冷たい小皿に落として固まり具合を調べると完成時の固さを確認することができます。 |
|
12 | グミジャムのできあがりです。
気になるえぐみですが、熟していたおかげか、ぜんっぜん気になりませんでした。小鳥たちがほとんど食べ尽くしていたくらいですから、食べ頃だったということですね。 |
|
13 | ヨーグルトの付け合わせジャムにしてみました。 |
ここでの「こつ」
※1 【ゼラチンを主成分としている】
ゼラチンは皮や腱などから作ることもできるけれど、万一牛の骨、それも背骨なんぞから精製していたりするとしたら、狂牛病(BSE)と紙一重になってしまうと勝手に妄想が膨らんだりして、BSE以来、使うことにためらいを感じます。
ゼラチンの安全性については、世界保健機関WHO、国際獣疫事務局OIE、欧州ゼラチン工業組合、日本ゼラチン工業組合などにより安全性評価が行われており、お墨付きがでていますが、それはそれ。。。家族の身の安全に向けて行動するのは、学術的な情報を元にしたとしても、あくまでも自分自身による評定/判断を加えるべきとの持論。マーガリンの扱いと同じですね。
※2 【真っ赤に実ったグミ】
熟しきっていないグミは、えぐみが強いので、できるだけ赤く熟すまで待ちたいところですが、そうすると前述のように、小鳥たちとの取り合いになってしまうわけですので、赤く熟したものから順々に収穫し、ジャムに仕上げる分量になるまで冷蔵庫で保管しておくといいでしょう。
この冷蔵庫で保管する間にも熟成はすすみ、えぐみがとれるようですので、一石二鳥ですね。
参考文献
1.生ゴミ堆肥の花咲おじさん さんの ぐみジャム作り
2.晴耕雨読、僕は頑張らないぞ ! さんの 我が家の庭 グミの実とグミジャムの作り方