|
激辛!!ソーキソバだけでなくスープや炒め物に「コーレーグース」
|
東京都の二子玉川に沖縄料理店がありまして、そこのお店に調味料として置いてあったのがこのコーレーグース。中に浮かんでいる唐辛子は鷹の爪のようではあるけれど、オレンジがかっているし、ちょっと小ぶり。ごまラー油やペペロンオイル、タバスコとも違う。
何だろう!?と思って、ちょこっとスプーンにとってなめてみたら、辛くてびっくり!! こ、これはスゴイ。
ネットには、ソーキソバにかけるだけでなく、炒め物やスープにもお勧めとあります。コーレーグースは辛み成分であるカプサイシンをアルコールに溶かしたものであり、ごまラー油やペペロンオイルなどのようなオイル系ではないため、オイルの香りに左右されない調味が可能です。この特徴を生かせば、レパートリーも拡大できるカモ。
コーレーグース※1を作る基本的な材料
沖縄の島唐辛子(もしくは 鷹の爪) 10g |
沖縄の泡盛(もしくは 各種 焼酎) 200cc |
※沖縄では良く飲むことが多いアルコール 30度のものが使われますが、
25度、30度、35度のいずれでもコーレーグースにすることができます。 |
Let’s start!
|
作り方 |
|
1 |
【唐辛子の用意】
沖縄の島唐辛子を入手できる場合は、島唐辛子(島唐辛子のことをコーレーグースと言います)を用意します。
島唐辛子が入手できなくても、写真のような「鷹の爪」を使うこともできます。
※唐辛子に弱い方は、換気扇を強めに動作しておくこと、手には使い捨ての手袋の着用をお勧めします。 |
|
2 |
ドレッシングの空き瓶などをきれいに洗浄し、順々に唐辛子を詰め込んでいきます。 |
|
3 |
唐辛子はたくさん詰め込むことで、液体の中で踊ることもなくなります。
そこで唐辛子を入れる際には、最初から上下を意識して均一に入れ込んでいくようにします。出来映えがきれいになりますよ。 |
|
4 |
【泡盛 / 焼酎の用意】
沖縄の泡盛を用意します。沖縄では、家庭で日常的に飲むことが多い30度の泡盛を使いますが、25度や35度の泡盛でもコーレーグースにすることもあります。
また、泡盛でなくても焼酎で代用することもできますので、お好みの焼酎を用意します。 |
|
5 |
焼酎を唐辛子を詰め込んだ瓶に注ぎます。 |
|
6 |
熟成中の酸化を避けたいので、焼酎の分量にこだわらずに、瓶の口まで目一杯注ぎ込むといいです。 |
|
7 |
焼酎を注いだ直後の状態です。まだ焼酎は透明できれいな色をしていますが、数時間もすると辛み成分が溶けて、薄い黄色味を帯びてくることが確認できます。
味見してもいいでしょう。スプーンに少量をとって、なめてみて下さい。飛び跳ねる辛さのはずです。 |
|
8 |
1週間置いたコーレーグースです。黄色味を帯びています。 |
|
9 |
ムムムッ、辛い!!
これはいけます。 |
|
ここでの「こつ」
※1 【カプサイシン】
唐辛子の辛さをあらわす単位として、スコヴィル単位というものがあります。これは唐辛子の辛味成分であるカプサイシンがアルコールに溶けることを利用し、唐辛子をアルコールに一晩漬け込み、この液に甘みのついた水を加え、何倍希釈したときに辛味を感じなくなるか、、という倍数で表したものです。
例えば、タバスコは3万〜5万倍に希釈したときに辛味を感じなくなるので、3万スコヴィルとか5万スコヴィルといいます。日本の鷹の爪(三鷹)は5万〜6万、能鷹は12万5千〜15万スコヴィル。ハバネーロは、30万スコヴィルとなります。
※2 【換気扇を強めに動作】
このコーレーグースの作り方では、単に瓶詰めしているだけですので、比較的カプサイシンの影響の受けにくいのですが、タバスコ作りの際には、換気扇をつけずに唐辛子を扱ったため、鼻がヒクヒクして、くしゃみはでるは、涙はでるわで、もう踏んだり蹴ったりでした。元々花粉症を患っているせいもあるかもしれませんが、過激な刺激は、健常な方にもいいことはないはずですので、ぜひ、換気扇はつけるようにしてください。
ちなみに調理が終わってせっけんで唐辛子成分を十分に洗い流し、30分ほど経つと、唐辛子を扱っていたことなど忘れてしまい、つい油断してしまいがちです。こんな時に、ふと目がかゆくなって手でこすってしまったりすると、もう手がつけられません。目がヒリヒリして、しばらく目が開けられなります。 (@_@)/
お子さんへのタッチも厳禁です。泣いちゃいますよ!!
※3 【数時間もすると辛み成分が溶け】
NHKのためしてガッテンでは、30度のホワイトリカーにたったの2時間漬け込むだけで、辛みが抜けると説明していました。
※4 【関連書籍】
参考文献
・NHK ためしてガッテン 超えた!食べるラー油 とうがらし辛さ抜く健康美味ワザ