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しゃきしゃき水菜の「はりはり鍋」
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本当の「はりはり鍋」は鯨肉で食べます。鯨肉を食べていた頃の日本では、鯨の身は貴重なタンパク源であり、鯨のどこの部分をとっても、決して粗末に扱うことはありませんでした。しかし、一部の地域では、単に鯨油をとるだけのために鯨を捕獲し、鯨油を採れるわずかな部分以外は、廃棄するなど誰の目から見ても残酷なものでした。それを知った自然愛好家は、当然のことながら鯨を守る運動を始めました。このようにして生まれた捕鯨禁止を唱える運動家達は、鯨は高等な動物であるという名目を掲げ、日本をはじめ、鯨を貴重なタンパク源としていた国々に対して、一律に捕鯨反対運動を繰り広げたのです。
時代は流れて現代。鯨は食べられなくても「はりはり鍋」の味が忘れられなかった父は、代用食を考えたようです。当時「はりはり鍋」に使っていた鯨肉は、非常に脂っこい部分であったため、その口当たりに最も近い肉として、豚ばら肉を選び、あとは「はりはり鍋」本来の材料である「水菜」とあわせて食べたところ、代用食というにはもったいないほどの出来映えでした。それからというもの私の実家では、「はりはり鍋」を豚ばら肉で食べるようになりました。ちなみに水菜とは、関西地方では結構メジャーな菜っぱで、大阪ならスーパーでも手に入ります。関東では平成11年の正月に、はじめてAコープで水菜が売られているのを確認しました。
4人分の基本的な材料
オプション
(なくても全然かまわない、、というか個人的にはないのが好き。寄せ鍋じゃぁないんだから…。)
用意しておきたい器具
Let’s start!
ここでの「こつ」
※1 【水菜】
水菜はかなり必要です。2人で、10cmくらいの大束をひとつくらいは食べると思います。十分に買っておくことをお勧めします。これを食べ始めると、ホントにムシになったような気分になるまで、バリバリと食べ続けます。口の中がアクでざらついてくれば、終わりかな…。
ひととおり、食べ終えたら、雑炊とか、お茶漬けくらいでしめてはどうでしょう。 o(^o^)o