駄菓子を作りましょう「おこし」 |
東京の雷おこし、大阪の粟おこし!! 小さい頃、おこしは身近にあるおやつでした。おこしはちょっと甘くて、ばりばりとかみ砕きながら食べるおやつですが、わたしにはその甘みと固さがいまいち好きになれず、湿ってしまうまで保管 (^_^;) していたものです。
そんな私が作るおこしは、甘み控えめで、手に持つとバラバラとくずれてしまうおこしになりました。甘みが好きな方は、お好みに応じて砂糖の分量を増やしてしっかりした「おこし」を作って下さい。また、この分量のままでも牛乳をかけるとシリアル食品のように食べられますよ。
おこし4人分(といっていいのだろうか)の基本的な材料
残りご飯 茶碗一杯(150g程度) | 砂糖 40g |
水 10cc | ピーナッツ お好み次第(ちょっとでいい) |
※参考情報 ・砂糖を手作りするレシピはこちら ・米を栽培する方法はこちら |
用意する道具
天ぷら鍋 | 日干し用ザル | クッキングシート |
Let’s start!
作り方 | ||
1 | 【ご飯を広げる】 炊いたご飯(残りご飯で十分)を日光にあたりやすいようにクッキングシートに広げます。 |
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2 | 【日干し】 天気の良い日に日射にあて、乾燥させます。半透明になってパリパリになるまで干し上げます。真夏でまる1日程度、冬場でも2日もほせば十分でしょう。 |
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3 | 【ほぐす】 大きいかたまりがあると、おこしの型にはまりにくいので、干し上がったご飯を両手でもむようにほぐして、大きくても1cm四方くらいの大きさにしておきます。 |
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4 | 【型作り】 おこしを固める型に、クッキングシートを装着しておきます。 |
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5 | 【揚げ】 天ぷら油を180度に熱し、干し上がったご飯を揚げます。色づいてしまうと見慣れた「おこし」ではなくなってしまいます。色が白いうちに、浮いてきたらすくい取ります。ご飯が十分に乾燥していると5秒ほどで膨らみすぐに浮かんで来るので、15秒ほどで揚がります。ここでちょっと味見 (^_^;) |
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6 | 【砂糖を溶かす】 砂糖に水を加えて加熱します。通常泡が立ちはじめ、写真のように全体が煮立ってきたら火を弱めます。もしピーナッツを加えるならここで入れておきます。 |
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7 | 【砂糖をからめる】 揚げたご飯を加えて砂糖をからめます。手早く進めないとご飯に砂糖がコーティングされた状態で固まってしまいます。まぁこれはこれでうまいんですけど…。 |
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8 | 【固める】 クッキングシートで作った容器の型におもいっきり山盛りに盛って、上からグィーッと押さえつぶして固めます。 |
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9 | 【できあがり】 おこしのできあがりです。郷愁にひたりながら、ぱりぱり食べましょう。砂糖が固まるまでに型に入れられなかった分も、ばらばらのまま食べても十分においしく食べられます。 |
ここでの「こつ」
※1 【砂糖 40g】
砂糖が少な目ですので、できあがりは、ボロボロとくずれるかもしれません。しっかりと固いものを作りたければ、砂糖の量を2倍〜3倍に増やし、砂糖とご飯を和えたら、すぐに型にはめて固めます。
※2 【砂糖に水を加えて加熱】
砂糖は加熱中の温度によって下表のように状態が変化します。
項番 | 温度 | 状態 | 用途 |
1. | 60〜70度 | 泡が立ちはじめ、100前後で全体が煮立つ。 | 105度で煮詰めるとシロップ |
2. | 110〜120度 | 細かい泡がでます。 | この温度で煮詰めて急冷するとフォンダン(白っぽくなります) |
3. | 150〜160度 | 全体が黄金色になります。 | 急冷するとべっこう飴 |
4. | 180〜195度 | 焦げのにおいと、濃い茶色に着色 | 茶色に着色後、湯を少量加えるとプリンに使うカラメルソース |
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