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アジアとヨーロッパをつなぐガラタ橋が起源「サバサンド」

 1980年代に庄野真代が歌った「飛んでイスタンブール」と、エセーニンのボスホラス橋を詠った詩に影響されて、トルコ共和国のイスタンブールへ行ったことがあります。イスタンブールはアジアとヨーロッパを繋ぐ要所に位置しており、なにやら神秘的な魅力を覚えたのです。イスタンブールに行って驚いたことは、まずトルコの方が非常に親日的であったこと。日本語を熱心に勉強しており、日本語を流暢に話す方が、当時でさえ沢山いたこと。(ちょっとアブナイ目に逢った日本人も少なくないようですが。。。)

 そんな親日派の方が案内してくれて食べたのがこのサバサンド。当時は、ガラタ橋のふもとに船が係留しており、地上から注文すると2メートルほど下(潮汐の関係?)の船で調理したサバを地上の担当者に渡し、フランスパンにサンドされて手渡されたものです。(今ではこの販売方法は禁止され、周辺のお店で食べられるようです)
 このサバサンドが無性に食べたくなって、作ってみました。当時とはサバサンドも発展を遂げているようですので、そのバリエーションを紹介しておきます。
 1. パンに挟んだ揚げ焼きサバのみ   (1980年代の庶民の味はこれ)
 2. パンに挟んだ揚げ焼きサバ+玉ねぎのスライスとトマト (今回作るもの。ちょっとだけ今風に高級感!) 
 3. パンに挟んだ揚げ焼きサバ+レタスを中心とした野菜とトマト (船での調理が禁止され、最近はお店を構えたことから、こういった高級なものにシフトしているようです)!!


サバサンド 1人前の基本的な材料

サバ 小ぶりのものでいいので1人あたり半身
フランスパン 1人あたり20cm程度 
塩・胡椒 少々 小麦粉 少々   レモンの絞り汁 少々
※参考情報
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

 

Let’s start!

作り方  
【サバ以外に挟む野菜の用意】

 冒頭の説明のとおり、サバサンドの原形は、揚げ焼きサバのみをシンプルにフランスパンに挟むものですが、今回は玉ねぎをスライスしてトマトをサンドします。

 まず、玉ねぎをスライスしましょう。

 スライスした玉ねぎを水に30分以上さらして辛みを取ります。
 スライス玉ねぎをざるに上げ、水分を切っておきます。
 トマトを4〜5mm厚さにスライスします。
 玉ねぎのスライスとトマト、他にもお好み野菜があればそれらを用意して、皿に盛っておきます。
 サバに塩・胡椒をします。

 塩サバを買われた方は、塩・胡椒はスキップして、そのまま次の小麦粉をまぶします。

 小麦粉を茶こしなどにとって均一にまぶし、表面を指先でトントンとたたいて、サバに馴染ませます。
 裏返して、皮面同様に、小麦粉を茶こしなどにとって均一にまぶし、表面を指先でトントンとたたいて、サバに馴染ませます。
 100ccほどの天ぷら油を180度に加熱し、サバの皮面から揚げ焼きにします。
10  揚げ焼きですので、天ぷら油に浸っていないところがないよう、鍋をゆすったり、傾けたりして、均一に加熱します。
11  2〜3分で裏返し、表面同様に揚げ焼きします。
12  表面同様、天ぷら油に浸っていないところがないよう、鍋をゆすったり、傾けたりします。
13  側面から切り込みを入れたフランスパンを温めておき、、揚げ焼きしたサバを挟みます。
14  スライスした玉ねぎやトマト、お好みの野菜をサンドして、もしあればレモン汁を振りかければできあがり。
15  「シンプル イズ ベスト」 とは言え、見栄えがさえないので、切り口を見せるためにカットしてみました。まぁ、あまり変わり映えしませんが、味はばっちり。

 サバとフランスパンの相性がこんなにいいことに驚くことでしょう!!

     

ここでの「こつ」

※1 【エセーニンのボスホラス橋を詠った詩
 五木寛之の「四季 奈津子」を読んでいる際に知ったエセーニン。詩の部分は次のとおり
  ボスホラスへは行ったことがない。ボスホラスのことは 君 きいてくれるな。でも、ぼくは海を見たんだ、君の目に。碧の火の燃える海なのだ。…

 
 

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