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周辺の状況 |
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【荒川登山口までのルート】
朝食と昼食のお弁当に加え、ちょっとしたおやつを用意して、朝4時頃から5時頃には、安房(千葉県では「あわ」と読みますが、屋久島では「あんぼう」と読みます)を起ちます。
途中までヤクスギランドを目指し、尾立峠の荒川三叉路でヤクスギランドは、左手に行くのに対し、縄文杉登山の入り口となる荒川登山口へは、右手に分かれます。
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【出発前のトイレについて(荒川登山口)】 標高600m 4月を間近に控えた3月では、東京の日の出が5時33分、大阪が5時51分に対し、鹿児島は6時12分のため、山間に囲まれたここ荒川登山口は、出発前の早朝6時はまだ懐中電灯が必要でした。
ところが、女性陣のトイレの行列を待つ40分のうちに、みるみる明るくなりました。いや、しかし、ここの40分の待ち時間は非常にもったいなかったです。できれば、トイレは宿ですませておき、最初の休憩地である小杉谷小・中学校跡から40分ほど歩いたところにある、バイオトイレまでがまんすることにして、出発前の貴重な時間を費やすことのないようにすべきだったと後悔することしきり。。。 (写真は到着後の夕刻に撮影したものです)
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【トロッコ軌道を歩き始める】 出発
6時40分 ←ちょっと遅い。できれば6時には出たい 最初のうちは、トロッコ軌道沿いを約2時間半ほどひたすら歩きます。軌道沿いということで、「枕木」を踏みながら歩くわけです。
また、所々湧き水がせせらぎとなっているところや、小川を跨ぐことがあります。そういった所では、踏み板に若干のすき間ができていることがあるので、踏み外さないように、自己責任の下、しっかりと足下を見ながら歩きます。
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【小杉谷小・中学校跡】
到着7時30分 林業が盛んに行われていた当時、1923年には集落が誕生し、最盛期の1960年には133世帯540人を抱え、小・中学校の生徒も108人に上ったということです。ところがその10年後の1970年には小杉谷製品事業所の閉鎖を迎え、この集落も歴史の幕を下ろしたとのこと。
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【朝食】 朝食後出発7時50分 小杉谷小・中学校跡で、朝食として用意したお弁当を食べます。水分もきちんと補給しましょうね。
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【トロッコとの遭遇】 「枕木」には段差があったりして歩きにくかった軌道も、小杉谷小・中学校を超えると、枕木に踏み板が置かれるので、格段に歩きやすくなります。踏み板がなく、枕木のみなのは最初のうちだけですので、がまんして歩きましょう。
歩いていると、トロッコが実際に走っている姿を見られるかもしれません。前々日から宿泊していた民宿では、屋久島の紹介ビデオを上映していたのですが、その方もしっかり作業されていました。なんだか芸能人にあったような錯覚を覚え、サインをもらったりして…。冗談です。 (^_^;)
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【楠川分かれ】 8時20分
白谷雲水峡への分岐点になります。白谷雲水峡からだと、もののけ姫の森を楽しんでから縄文杉へ行くことができますが、行程が若干伸びるため、日帰り登山を計画されている方には、荒川登山口から入ることをオススメします。
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【バイオトイレ】 8時30分
朝食を摂った、小杉谷小・中学校から40分ほどで、バイオトイレがあります。匂わないことをうたい文句にしているものの、やはり若干の臭いは抑えられないようです。
でも、そこそこキレイですので、ここで用を足しておきます。次のトイレポイントは、のぼりにかかる直前の大株歩道入り口まで約1時間15分間ありません。
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【三代杉】 8時40分
三代というのは、初代の杉があり、その上に二代目の杉、今元気に伸びているのは三代目の杉ということになるらしい。初代の杉があった部分は空洞になっており、二代目の杉は江戸時代に切られ切り株になっています。
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【仁王杉】 9時20分
ここまで来れば、だるいトロッコ軌道沿いもあとちょっとです。がんばれっ!
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【大株歩道入り口】 到着9時30分 標高900m
標高900mにある大株歩道入り口に着きました。荒川登山口の標高が600mで、縄文杉が1,280mですので、ここまでで300m上ってきており、ここからあと380m上ることになりますので、高度的にはまだ半分に届かないかな…。
ここを右に登っていくと、ここから本格的な登山の様相を呈してきます。また、ここの分岐点には、次のような警告が掲げられていました。
@ここを遅くとも10時までには縄文杉に向けて出発すること
A縄文杉から遅くとも13時には戻ること
今回は、ここを出発したのが、9時45分でしたから、ギリギリということになります。やっぱり出発はもう少し早めが良さそう!
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【トイレ】 出発9時45分
大株歩道入り口を右に登っていく前に、トロッコ軌道の延長線上にあるトイレで用を足しておきます。大株歩道入り口を越えると、次にここに戻ってくるまでトイレは我慢することになります。きっちりと用を足しておきましょう。循環式のトイレだということで、ちょっと臭ったりしますが、自然保護のためですので、我慢します。
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山道への登山を始めると、木の根っこが地表面をはっていたりして、幻想的な景色があちらこちらに形作られています。
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【翁杉】 10時00分 「昔はこのあたりから翁岳が見えたことから、翁杉と名付けられました。しかし、今は樹木が遮っており、翁岳は見ることはできなくなりました。」 と近くのガイドさんが説明していました。ほうほう、そうなんだ。 (
^_^)/ドモ
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大株歩道入り口からは、ゴツゴツした根っこかと思えば、木の歩道や木の階段として整備されている部分があり、山道としては、とても歩きやすくなっています。
歩きやすいとは言ってもやっぱり登山です。小学校6年生の娘は、「縄文杉1本見るためになんでこんなにがんばらなきゃならないのぉ!」 とブツブツ言ってました。
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【ウィルソン株】 10時6分
ウィルソンさんが見つけた切り株で、ウィルソン株。中は10畳ほどの広さがあり、水も湧いています。
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ウィルソン株の中には木魂神社が祀られています。
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ウィルソン株を出発し、約30分ほど歩いていくと湧き水がでているところがあります。
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【早めの昼ごはん】 10時45分
ここでは持参した昼用の弁当を食べている方や、おやつをほおばっている方がいました。我がチームもおやつを食べたり、おにぎりを食べたりと、体調に合わせて力の源を摂取しました。
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【大王杉】 11時10分
ここらあたりで、前後を歩いていた団体さんとダンゴ状態になり、自分たちのペースで歩くことがままならない状態に陥りました。うーん、もっと早く歩きたい。。。 でも、統制をとった歩き方をしないと、狭いこの登山道では、にっちもさっちもいかないくなりますので、近くにいるガイドさんの指示に従って、歩くことにしましょう。
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【夫婦杉】 11時15分
団体さんがガイドさんから説明を受けているところを尻目に、我がチームの記念撮影はあとに回して、とりあえずここはパス。帰りに記念撮影することにしました。
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【縄文杉直前の階段】 11時40分
あとちょっとで縄文杉というところで、ジグザグ状の階段が現れます。上がりきるまで、どこに縄文杉があるんだ!?という感じで、ワクワク感が最高潮に達した時に、目の前に巨大な屋久杉が出現します。
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【待望の縄文杉!!】 11時41分
今回の目標地点である、標高1280m(荒川登山口からの標高差710m)、樹高25.3m、周囲16.4mの屋久杉に到着。この屋久杉は推定樹齢は2,000年から7,200年と言われており、もし後者ならキリストが生まれる5,000年前から生きていることになります。なんと壮大なことか。
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【帰路】
栂でしょうか。帰路に入ると若干余裕ができて、大木の杉以外にも興味がわくようになりました。上の方に枝が扇状に広がっています。
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【大株歩道入り口】 到着13:29 出発14:05
大株歩道入り口まで戻ってきました。
のこりのおにぎりをほおばって、トイレを済ませたら、根っこがはえてしまわないうちに出発です。
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ここから延々とまた3時間15分ほど、このトロッコ軌道を歩くことになります。足に疲れがでていると、板を踏み外し、足をねんざしかねないので、よそ見しないようにしましょう。
家内は2度も軌道を踏み外してしまい、痛がっていました。ハイカットの登山靴を用意していて良かった。
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下っていくと、川がすぐ横を流れているところがあります。川辺に降りて、気分転換もいいかもしれません。
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【小杉谷小・中学校跡】 16時00分
往路で、朝食の弁当を食べたところまで戻ってきました。あと一息!
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終点も間近になると、トロッコ軌道が分岐している部分が見えてきます。ここまで来たら、ゴールまであと5分
今回の大変さを富士登山と比較すると、子供たちは富士登山の方が楽だったと言い、私たち親ははるかに富士登山の方がズタボロでした。
これはどうも体重の差にあるようです。富士登山の後の下山時に、体重が軽い子供達は砂走りで軽やかに下ったのに対し、私たち親は、鍛えていない両足では下山時にかかる重い体重を徐々に支えきれなくなり、富士登山が大変だったという印象が焼き付いたようです。
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【終点:荒川登山口】 16時45分
到着です。屋久島には1ヶ月のうち、35日間雨が降るということですが、この日は朝から真っ晴れ晴れでした。超ラッキー!! ありがとうございました。
冒頭に書いていた懸案の花粉症ですが、本土にいるときよりずいぶんマシ! 真横に立派な杉があるにも関わらず、花粉症のために頭がボーッとなるわけでもなく、快適に過ごすことができました。聞くところによると、都会ではアスファルトに落ちた花粉は風で再び舞い上がりますが、ここ屋久島は湿潤なため、地面に落ちた花粉は再び舞い上がることは少ないためだとか。
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