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野菜をたっぷり入れてホクホク「豚まん」

 横浜中華街へ行くと、必ずほおばるのが、豚まん(通称、『肉まん』)ここの豚まんは1つ1つがデカイ。(値段も1つで500円前後…)
 1人で1つを食べてしまうと、せっかく中華街まで来たにも関わらず、本格中華を食べるお腹のすき間がなくなってしまうほど。本格中華も食べたいから、何人かで1つの豚まんを分け合って食べることをお勧めしたい。

 豚肉はミンチを使わずに、固まり状のものを使うと水分がでてべちゃつかないらしい…。そうか、豚まんにも、うまい豚まんを作るコツがあるんだ。うまい豚まんのキーワードを聞いてみると、「皮はふっくらと厚みがある」 「べちゃついた皮はイヤ」 「具はジューシーでたっぷり」 などなど…。 


豚まん 大きめのもの5個分(通常サイズなら10個分)の基本的な材料

生地の材料 薄力粉(Cake flour) 300g ドライイースト 大さじ1 砂糖 大さじ1 塩 ひとつまみ
40℃のぬるま湯 150cc サラダ油 大さじ1    
具の材料 豚バラ肉もしくはミンチ 200g 長ネギ(白ネギ) 1本 中華スープや鶏ガラスープの素 大さじ1/2
水煮缶のたけのこ 60g 干し椎茸 小2枚分 干し椎茸の戻し汁 大さじ2 生姜 小一片
砂糖 小さじ1 塩 小さじ1/2 醤油 大さじ1/2 ごま油 大さじ1
オイスターソース 大さじ1/2 他 クッキングシート 8cm×8cm コショウ 少々

Let’s start!

作り方  
 干し椎茸を100ccほどの水で戻しておきます。
【生地作り】

 生地の材料(薄力粉、ドライイースト、砂糖、塩)を計量し混ぜ合わせます。

 40℃前後のぬるま湯とサラダ油を生地の材料に加え、混ぜ合わせます。
 はじめはボウルの底から粉と水分を混ぜ込むようにして、水分を均一に回すようにしていきます。 
 生地を1つの塊にまとめ上げていきます。
【発酵】

 大きめのボールに入れ、上をラップで覆います。このまま生地を30分程度発酵させます。
 2倍程度に膨らめば完了です。膨らみが足らないようであれば、時間を伸ばして十分に膨らませておきます。


【具の用意】

 長ネギは、1cm弱の輪切りにします。


 生姜は細かいみじん切りにします。

 干し椎茸は、2〜3mmのスライス状に切ります。
10  タケノコの水煮も2〜3mmのスライス状に切ります。
11  豚バラ肉を用意した場合は、7mm前後の小さめのサイコロ状にカットしておきます。(ミンチの場合はそのまま使います。)

 ここに用意した長ネギや生姜、椎茸、タケノコを加え、調味料(中華スープや鶏ガラスープの素、干し椎茸の戻し汁、砂糖
塩、醤油、ごま油、オイスターソース、コショウ)を加えます。

12  全体を混ぜ合わせます。
13  作りたい個数にあわせて、等分に分けます。
14 【生地の発酵完了】

 30分程度して、生地が約2倍に膨らんだら発酵完了です。

15 【皮を作る】

 生地を棒状に伸ばしてから作りたい個数にあわせて等分に分け、切り口を下にして分量外のかたくり粉の上に押しつけて拡げます。

16 【具を皮で包む】

 具が入る中央部に厚みをもたせるために、周囲部を薄くしておきます。その生地に等分に分けた具を載せます。

17  最初は両端をつまんで、中心部でしっかりと密着させます。
18  次に、直角方向の両端をつまんで、同様に中心部でしっかりと密着させます。

 四隅になった部分も同様に中心部で密着させ、最後に頂点をちょっとひねってヒダを作ります

19 【蒸す】

 蒸し器に10cm角のクッキングシートを敷き、その上に豚まんを置いて、10分ほど発酵させた後、強火にかけ、沸騰してから20分間蒸します。約2倍に膨らみますので、蒸し器に入れるときには、余裕をもって並べます。

20 【できあがり】

 ほくほく豚まんのできあがりです。

21  中を割ってみると、豚まんの生地もふんわりと膨らんでおり、椎茸とたけのこ、長ネギが堂々と顔をだし、肉たっぷりでおいしかったァ。
     

ここでの「こつ」

※1 【豚まん(通称、『肉まん』)
 本場中国や関西では、豚まんと言います。肉まんというと、豚肉、牛肉、ラム肉などのバリエーションがあるためで、豚肉を使った肉まんのことを特に『豚まん』というわけです。
 中国がまだ鎖国のような状態にあった1985年頃に香港から九龍(クーロン)へ入り、桂林(ケイリン)〜昆明(クンミン)〜貴陽(キーヤン)〜重慶(チョンチン)−長江下り−上海〜香港と、都市と都市を点で繋ぎながら汽車で旅をしたことがあります。当時は外人が立ち入ることができる都市のみが『開放都市』として指定されており、それ以外の都市には足を踏み入れることはできませんでした。(2011年の今も、自治区他で立ち入りが禁止されているようですので、旅行計画を立てる際はご注意を!)
 そんな中、訪れた各都市では、ラーメンや酢豚、回鍋肉、四川省の鍋などを堪能し、豚まんに至ってはおやつ代わりにたくさん食べました。とってもおいしかったです。もし中国に行かれるチャンスがあったら、ぜひ、いろんなところで豚まんを食べてみて下さい!!

※2 薄力粉
 タンパク質の含有量によって、大きく次のように3つに分けられます。豚まんは、上記のとおり薄力粉だけでも作れますし、中力粉でも作れます。中力粉が手元にない場合は、薄力粉200g、強力粉100gとしたり、半々にすることが多いようです。

 小麦粉の種類  英文名 タンパク質含有量 用途
薄力粉 Cake flour, Cookie flour 6〜8% ケーキ、天ぷらの衣
中力粉 単にFlour, All purpose flour, Pastry flour 9〜12% うどん
強力粉 Bread flour, Power flour 12〜14% パン

※3 周囲部を薄くしておきます
 端っこは、包み込むときに一カ所に集まるので、分厚くなりがちです。端っこになるほどうすくなるようにしておきます。

※4 【ヒダを作ります
 551蓬莱さんでは、ヒダの数にも社内規定があるようです。13個のヒダを作って、カッコイイ豚まんに仕上げているとか。手作りでは8個のヒダで十分カモ。

参考文献)
 ・広東料理の達人 さんの 肉まんレシピ特集!
 ・はなまるマーケット さんの 冬のシーズン到来!おいしい中華まん
 ・家庭料理の簡単レシピ♪佐藤家の食卓 さんの 肉まんの作り方

 


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