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スローフードスローフード

 2002.5.11 朝日新聞 朝刊
 スローフード という言葉をご存じですか? ハンバーガーなどのファストフードの fast に対して slow という意味合いからスローフードというそうです。1986年のイタリアで、毎日食べる食事から生活の質を再発見しようと生まれた概念です。

 伝統的な食材には、職人芸という文化や工芸という、長年育んできた貴重な背景があります。もしこういった食材がつくられなくなると、単に目の前の食材がなくなるだけでなく、職人や職人が育んできた文化そのものが消えてなくなることを意味するのです。スローフード運動は、伝統の食品や食習慣を再評価し、消えてしまいそうな農産物を守ると共に、高品質な食品を保護し、普及していこうという運動になります。

 また、スローフードを推進されている方のお話しでは、味覚という点についても重要視しています。『音感』 といった音楽を聴きわける能力があることは、多くの方が理解するところだと思いますが、味覚といった能力を才能のひとつと考える方は、比較的少ないように感じられます。

 例えば、ハンバーガーや、できあいの化学調味料がふんだんに使われた 『味の濃い』 ものばかりを食べていると、微妙な味覚が育たず、大人になっても偏食になることがあるようです。本来、食品にはそれぞれにいろんなうま味やにがみ、辛み、甘み、歯触り舌触りなどの食感があり、こういった食品毎の特性を理解するには、それなりの食習慣という 『訓練』 による能力開発が必要になるのですが、味が濃く、ワンパターンの味付けだけが繰り返されるファストフードだけを食べていては、こういった味を理解する能力が育たないわけで、食べてもそのうま味を知覚できなくなってしまうのです。

 偏食のあった友人が、大人になっても食材のうま味に気づかず、同じような食習慣でもって子育てをしていたことから、子ども達の味覚を育てることは、私たち大人が考えている以上に大切だということを、最近気づきはじめており、上記のようなスローフードの概念に共感したところです。


週末スローフード生活
小学館文庫

 スローフードは特段特別な料理というわけではなく、むしろどこの家庭でも作っていたような家庭料理といえます。(その家庭料理が衰退してきているという危機感があるわけですが…) その家庭料理としてのスローフードを紹介した本が小学館文庫から文庫本サイズで出版されています。実は当サイトの塩づくりがこの本の中で6ページにわたって紹介されています。 あっ、これがオチですね  ( ^_^)/□☆□\(^_^ )

 ぜひ、スローフードを実践し、次世代においしい文化を継承していきたいものです。

追記

 当サイトの20のレシピを集めた「なんでも作ろう、食べてやろう」も出版しています。こちらもどうぞ


なんでも作ろう、食べてやろう
小学館文庫

 

追記 2005.8.10

 当サイトの51のレシピを集めた「とことんおいしい自家製生活」も出版しました。いしざわあいさんの手書きのイラスト付で、とっても愛嬌があって見やすくなっています。


とことんおいしい自家製生活
海と月社
 


2005.9.15 中国新聞 くらし 食

 

追記 2005.8.10

 また、この本について、中国新聞さんでとりあげられました。

 感謝です。


2005年10月7日発行 花時間

 

追記 2005.10.7 角川書店さんの「花時間」の取材を受けました。

最初、終業後にかつ、東京国際フォーラム内で取材を受けることで日程を詰めていましたが、

 1.自然光下で撮影をしたい
 2.バックには自然をいれたい
 3.東京国際フォーラムをバックにしようとすると、許可が必要なため、避けたい

という要望が先方にあり、有給休暇をとり、日中の日比谷公園で撮影となりました。

なんとまぁ、この写真をとるために、モータードライブでカシャカシャととり続けること、延々…。

撮られる方が恥ずかしくなってしまいました。真っ昼間の日比谷公園ですから、行き交う人が、いったいどんな有名人なんだ!? と思うのも不思議ではありません。


2005.10.31発行 AERA

 

追記 2005.10.31 LOHASってわかりますか?

"Lifestyles Of Health And Sustainability"

、「地球環境保護と人間の健康を最優先し、持続可能な社会の在り方を志向するライフスタイル」ということで、なにも特別なことをするわけではなく、自分らしさをもちながら豊かな生活をすることのようです。

AERAでの特集時に取材を受けたのが左のものです。

右ページ最下段から左ページ全てがその内容です。

取材を受けるのも結構疲れたりする…。

     
 
 

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