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あら塩片手に「マテ貝採り」

 潮干狩りをしているとなにか得体の知れないものを狙っている人を見かけたことはありませんか? 細長い貝で綱引きをするような感じで潮干狩りを楽しんでいる方たちです。私がはじめて会ったのは、その日が初めてのマテ貝採りの方、マテ貝も採ったことがあるけど牡蠣狙いの方、そしてマテ貝を昔はよく採ったという方たちでした。

 その方々に食べ方を聞きましたが、どうもアサリと同じと考えて良さそうでした。ようし、穴を見つけたら堀りまくって採りまくるぞーッ。

 


マテ貝採りの道具

スコップ 塩または飽和食塩水 採ったマテ貝を入れる容器

    マテ貝採り 写真の説明
1. 潮が引いた砂浜には、5mmほどの穴があちらこちらに空いています。この穴の表面の砂をスコップで5cmこそぎ取って※1、もし1.5cmくらいの穴が空いていればマテ貝がいる可能性が「大」です。穴の中目がけてあら塩※2をひとつまみ振りかけるか、飽和食塩水を注ぎ込んでみましょう。15秒くらい待って、ピュピュッと潮を吹いたらマテ貝がいます。
2. 穴の近くで手を添えてマテ貝が伸びて出てくるのを待ちます。だいたい、貝の部分が穴から3cmくらいでてくるので、すかさずつかみます。マテ貝は「こらえらいこっちゃ」っと、グイグイと穴に逃げようとするので、あわてずにしっかりとつかんで※3おきましょう。
3. マテ貝との綱引きに勝つと、13cm〜15cmくらいのマテ貝を引き抜くことができます。逃げられたときに穴を掘り進んで探しましたが、20cm掘っても見つからず、それ以上は潮が吹き出してきて探索できませんでした。
4. 1時間くらいで10本以上採れました。フライパンで焼くと貝らしく、パカッと開いて貝殻がはずせました。我が家では、バター醤油で食べました。見た目に比べて歯ごたえも良く、うまかったです。網焼きもおいしいのではないでしょうか?
     

ここでの「コツ」

※1 【表面の砂をスコップで5cmこそぎ取って】
 砂をこそぎ採りすぎると、マテ貝を傷つけてしまうかもしれません。もし、穴はみつかったけれども、まだまだ奥に続きそうであれば、何度でもスコップでこそぎ取ってみましょう。このとき、砂の穴がつぶれてしまわないように、さっくりと丁寧に掘っていきましょう。

※2 【あら塩】
 マテ貝は塩分をつけられると、潮を吹くと共にニョキニョキと伸びて出てくるようです。マテ貝採りには「塩」は必携です。塩が無くなったときが、マテ貝採りの一日が終わるときです。

※3 【しっかりとつかんで】
 マテ貝が逃げようとするときの力は予想外の力です。多分、「足」をマテ貝の住みかに引っかけていて、「やばい事態」になったときには体を縮めて住みかに戻ろうとしているのでしょう。

 

東京湾の潮干狩り情報を財団法人日本水路協会海洋情報研究センターが提供しています。
http://www.mirc.jha.or.jp/
ここに
は毎年東京湾潮干狩り情報&カレンダーがあるので参考になると思います。

 


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