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革工芸の必須工具「レーシングポニー/ステッチングツリー」
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メーカーによって、「レーシングポニー」と言ったり、「ステッチングツリー」 「ステッチングクランプ」
「ソーイングホース」と呼び方は様々ですが、革工芸をする際に両手をあけて手縫いすることができるようになる便利な工具です。
市販されているメーカーの製品は、安いものでは5000円を切るモノもあるようですが、糸がからんでしまうような構造だったり、革の固定がイマイチのものがあったりと、それなりに満足できるものを探そうとすると、1万円から3万円となり、懐もそれなりに痛みを伴うようです。
おこずかいも潤沢にあるわけでもなく、菱目打ちその他の工具や革などの基本的な材料に3万円も出費してきただけに、さらなる追い打ちをかけることになる経費追加は避けたいところです。そこで、この工具を日曜大工で作ってみようということになりました。
材料類(ロイヤルホームセンター 2011年1月)
項番 |
材料 |
購入価格
(会員価格) |
1 |
910mm×60mm×24mm木材 |
431円 |
2 |
直方体 50mm×50mm木材 |
284円
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3 |
ステンレス製 サラ木ねじ(4本) |
144円
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4 |
ステンレス製 蝶ナット(M8×2個) |
288円
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5 |
ステンレス製 丸型座金(M8×6個入中4個使用) |
117円
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6 |
ステンレス製 六角柱ボルト(M8×2本) |
500円
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7 |
板(端材を購入) |
27円
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合 計
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1,791円
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Let’s Go!
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説明 |
画像 |
1 |
【材料】
上記の表のとおり、2,000円以下で準備しました。
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2 |
イメージは、協進エル社のレーシングポニー(15,540円)です。
木材に切り落とす補助線や、ノミで削り取る補助線を描きました。
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3 |
ひととおりカットや穴開けをしたパーツです。
革をホールドさせる部分をのこぎりでカットしようとしたのですが、固くて補助線に沿ってカットできず、予想以上の手間がかかってしまいました。
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4 |
苦労した革をホールドさせる部分の拡大写真です。
結局、のこぎりで切り落とすよりも、地道にノミを使って削り取ることの方が、手間もかからず、補助線のとおりに加工ができるという結果になりました。荒削りですが、見栄えよりも操作性向上ということで納得。
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5 |
革をホールドさせる部分の開口率は、2本の蝶ネジの締め付け具合で調整する仕組みにしましたが、この蝶ネジは本体からはみ出しています。
これまでの経験上、革を縫い上げる工程では、長ーく伸びてしまう糸が、あちこちの突起物にからむということに悩まされていたので、この突起もなんらかの加工をして隠したいところです。
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6 |
蝶ネジを隠すために、カバーで覆うことにしました。そこで最初の製作は、自らの蝶ネジを覆うためのカバーに決定。
作業性もよく、サクサク進みました。
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7 |
蝶ネジカバーの本体への取り付けは、3つのボタンで留めることに。
蝶ネジ部分もすっぽりと覆うことができたので、これなら、糸がからんで悩むこともなさそう。
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8 |
全体図です。
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9 |
できばえの確認のために、子供用の携帯ホルダーを製作してみることにしました。なかなか快適、快適!!
コマ縫いという縫い方を解説している本として、「手縫い革カバンの作り方2」 (「2」です。2!!) をやっと見つけたので、このレーシングポニーを使ってワンランク上の革工芸にチャレンジするゾ!
また偶然、その章を担当された方のブログを見つけました。本に掲載されているコマ縫いの写真もバッチリそのまま。
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10 |
製作時に製品に与えるダメージを少なくするため、革をつかむ部分に革を巻いてみました。
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拡大するとこんな感じ。滑り止め効果もありそうなので、また革工芸の楽しみが増えるかも!
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ここでの「こつ」
※1 【革工芸の本数冊と工具】
工具は、東急ハンズの渋谷店、新宿店、町田店を渡り歩いて購入しました。ネットではアマゾンや楽天で購入できます。
※2 【なかなか快適、快適】
クラフト社のステッチングツリー(29,400円)とかだと、足だけで操作することができるようです。また、革が下に垂れないように、天井からつり下げるという アイデアもあるようですので、適宜、作業性の向上をめざして改善することも楽しそうです。
※3 【チャレンジするゾ】
正確には、「このレーシングポニーを使ってワンランク上の革工芸作品を作るための準備段階を製作するゾ!」 となるでしょうか。
通常、革の縫い合わせは、面と面の貼り合わせで縫っていきますが、「コマ合わせ縫い(通称、コマ縫い)」では、一方は面ですが、もう一方は断面との突き合わせを縫い合わせることになり、レーシングポニーを使うことはできません。手縫いで進めていくことになります。(*^▽^)/