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りんりんポタリングフォト
「行ってみたい、こんなポタリング計画」




【行ってみたい、こんなポタリング計画講座】 2011.5.14開講

 学生時代のガンガンサイクリングから一皮むけて、ゆっくりと楽しめるポタリングをめざしています。


 コース計画を立てる際には、漠然とした欲求みたいなものはあるものの、「ゆったりって何?」「楽しむって何?」「ポタリングって何?」という自問自答を繰り返しつつ、ポタリングエリアを決め、ルートを選択してきました。

 この漠然とした欲求は、ボンヤリとでさえ頭の中でイメージできているわけでもなく、試行錯誤をするうちに、コースを作り上げているというのが実際のところですが、まず最初にこのイメージを立ててから、ポタリング計画にとりかかれば、もっと簡単に自分の理想とするコース取りができるのではないかと考え絵にしてみました。それが次の絵です。
potaring_riso_s2.jpg

※これを実際の走行に実践したものもアップしています。下記からどうぞ。
 1. 高原サイクリング 野辺山(清里)八ヶ岳連峰編
 2. 高原サイクリング 箱根大涌谷〜湯河原椿ライン編


     





【1.スタート地点】
 1-1.高度

 まず、一日のスタートとなる地点です。

 「終点よりも若干高度あり」

 体力作りという観点からサイクリングに取り組んでおられる方からは、叱られそうな仕込みです。
走り始めから高度の貯金をしておくことで、1日の最後に楽しむことになるダウンヒルの幅を拡大しておきたいわけです。

●高度のある地点からのスタート 2010年9月19日(日)西武秩父線正丸峠から名栗湖ゆったりポタ P1100081.jpg


 副次的効果もあります。

 高度のあるエリアとなると、大抵、都市部からそれなりの距離をおいたエリアになることもあり、スタート地点から一歩踏み出すとスグに懐かしい風景に出会える確率が高まります。

 地域的にもポタリングに適した地域になるわけです。ポタリングフォトとしては、被写体にであう確率が高まると言うことは、あっちゃへ行ってはパチリ、こっちゃへ行ってはパチリということがどんどんできちゃうわけで、走り始めたら即、ワクワクしながらポタリングにいそしむことができるわけです。

 簡単にいうと、はまっちゃうわけです。

●霧が立ちこめる山間部 2009年10月11日(日)中央本線 大月の1つ東京寄り 猿橋駅から鈴懸峠(鈴ヶ音峠)へ P104064103.jpg




1-2.出走時刻

 一日の走行距離や停車時間の見込み方によって多少の前後は可能ですが、1つの目安としては朝の9時までのスタートができるよう、乗り換え案内などを利用し、利用する電車を確定します。

 これまでのポタリングフォトの実績では、1日に300枚弱の撮影を行っており、持ち時間の約50%が撮影、50%が走行という割合になっているようです。Stop and Go の繰り返しとなりますし、撮影ポイントを探索しながらの走行ですので、トップスピードが30〜35km/H だとしても、走り始めや減速の時間も含めた平均速度としては15〜18km/H となる傾向があります。

 つまり、仮に30km の走行予定がある場合には、時速15kmとして走行に2時間、撮影などの寄り道に2時間の合計4時間と、軽食にかかる1時間が加算され5時間が必要となり、9時に出走した場合14時頃にゴールとなります。
 走行予定が45km/日ですと走行3時間、撮影等で3時間、軽食1時間となり、合計7時間の16時ゴールです。

1-3.余裕をもった乗り換え時間

 ここで注意しておきたいのは、乗り換え時間の考慮です。電車に乗ろうとすると、次の2点が関係してきます。
  1.輪行にかかる時間
  2.荷物としての重い自転車を持って駅構内を移動する際の歩行スピードの低下

 この2点は、それなりに考慮しておくことをオススメします。

●輪行 2011年5月2日(月)千葉房総半島先端 小松・山倉・千倉・畑4林道ポタ 2011050204.jpg


 歩行スピードの低下は、自転車が重いということだけではなく、輪行状態で袋詰めしているとはいえ、ぶつかると怪我につながるおそれがあり、慎重に自転車を運ぶことが必要となるということもあり、益々、歩行スピードは低下します。

 つまり乗り換えにかかる時間が長くかかり、いつもなら、なんの苦もなく乗り換えられたハズの電車に乗り換えできず、当初の予定時間内に目的地に着くことができなくなる恐れがでてきます。

 くれぐれも余裕を持った乗り換え時間を見込んでおくことがオススメします。
 (ついこないだも「乗り換え案内」どおりに乗り換えができず、1日に2本しかない電車に乗り遅れて、1日を棒に振ってしまいました。。。)

 日帰りとするか、コストを払ってでもあえて前泊とするかなどを検討することになります。

 

【2.エリアの選択】
 2-1.アプローチ

 走行しだしてからいきなり負荷の高い上りに入るよりも、準備運動ぐらいの位置づけでゆったりと走り出すことができれば言うことナシ。
 
 15%の上り勾配などもってのほか。(爆)
 周囲の田園風景でも楽しみながら、ゆっくり、ゆっくりぽたりマス。
 
 この段階で気になった写真をポタリングフォトしておくのも大切です。終盤になって帰路につきはじめると、心理的な余裕もなくなり、道ばたの変化に気づかなくなってしまいがちになってしまいます。

●田園風景 2010年8月21日(土)中央本線藤野駅から南下 神之川林道と犬越路隧道 P1090740.jpg


 田園からちょこっと山あいに差し掛かるのもいいかも知れません。早朝の山あいでは、都会ではめったに見ることのできない光の魔術がかかっているかも!?

●林道 2009年10月18日(日)東京都内とは思えない盆堀林道で入山峠と和田峠 P104079201.jpg




 2-2.中盤の楽しみ

 慣らし運転がわりの序盤を終え、中盤では広々としたところを走れればもううれしいこと限りなしって感じですかね。
 
 こんなところでバーナーを使って、コーヒーでも湧かせたらご機嫌だぜっ!!って。
 ※国定公園などでは、たき火など火気が使用禁止になっていたりするので注意
 
●夏の高原のきれいな空気 2010年7月17日(土)箱根 長尾峠から元箱根石仏群ポタ P1080796.jpg


 夏の高原と秋の高原、この対照を見比べるのも楽しい。特に秋の高原は空気までが凛としはじめ、引き締まる思いがします。

●秋の高原 2009年10月4日(日)富士山麓 2日目 山中湖から三国峠ほか3発 P104039805.jpg


 生き物も、なんやかや言いながら、あちらこちらで見ることができます。カエルの合唱、ウグイスなんてのは、都会を離れると意外にもスグそこいらにいたりします。

●自然とのふれあい 2011年5月2日(月)千葉房総半島先端 小松・山倉・千倉・畑4林道ポタ 2011050222.jpg


 山に行って海鮮丼というのもあり得ませんが、山菜を使った食事(おやつ)もしっかり下調べしてからでかけると、ポタリングフォトの完成度がグッと増します。
 
 いえ、ポタリングフォトの完成度は、この食事(おやつ)の出会い方に大きく左右されるといっても過言ではないでしょう。
 
●食事(おやつ) 2010年1月30日(土)春の陽気に誘われて、三浦半島 三崎まぐろポタリング P1060471.jpg


 もちろん、自分だけ良い思いをしていては、家族の理解を得られるはずがありません。
 お土産をきっちりと持ち帰り、みやげ話に花を添えるようにすると、次にポタリングフォトへでかける際にも、快く送り出してくれることでしょう。

●おみやげ 2010年2月14日(日)三浦半島西海岸葉山ポタリング P1060740.jpg


 かならず必要というわけでもありませんが、オプションみたいな位置づけで古都観光とか、なんらかの観光地を織り交ぜられると、一般ウケもいいかもしれません。
 
 特に、ツアーを企画して、参加者を募るような形態のサイクリングでは、一般の方に認知度の高い観光地を織り交ぜるのとそうでないとのでは、集客力に大きな差が生じます。
 1つのキーワードみたいな調子で観光地めぐりを入れておくと、ブログの読者も集めることができるかもしれませんので、一石二鳥!

●古都観光 2010年11月6日(土)京都 東山北上ポタ P1110620.jpg




 2-3.終盤(〆)のイベント

 まずは素堀のトンネルをいくつか越えて行く。するとそこには、、、!? みたいな感じで、パッと展望が開けたり、なぁんてことは、なかなか、ないんだよね。。。

●素堀のトンネル 2011年5月2日(月)千葉房総半島先端 小松・山倉・千倉・畑4林道ポタ 2011050219.jpg.jpg


 なんだかんだ言いながら、やっぱり峠が好きです。これは単なる好みですので、あっさりと高原サイクリングで最後の温泉に飛び込んでしまうと言うのも否定はしません。
 むしろ最近、その流れを採用したくてたまらない。。。

●峠 2009年12月6日(日)三廻部林道(みくるべ)から秦野峠林道、丹沢湖
P1050910.jpg


 峠の何が良いかって、遠くに拡がる遠景が絶景だったりすることと、やっぱり爽快なダウンヒルでしょう。

●絶景 2010年4月10日(土)NHK熱中スタジアム「男が料理にハマる理由(ワケ)」取材 相模湖ポタ P1070222.jpg


 1日の走りでため込んだ高度を、一挙にダウンヒルで使ってしまうというのは、本当に気分が良いモンです。

●ダウンヒル 2009年10月10日(土)静岡県足柄駅から足柄古道で足柄峠へ P104055306.jpg


 で、やっぱり最後は温泉かな。汗を落として、休憩所でのんびりしてから帰宅。うーん、すばらしい!!

●仕上げに温泉でゆったり 2009年9月22日(火)アナグマにであった半原越と別所温泉 P1030956.jpg


 ところで、前述のような理想のポタリングを実現するコースって、どこかに実在するもんでしょうか????
 
 信州あたりの白川郷をからめて、夢のポタリングフォトツアーなんかを組みたいなぁ…!?無理??
 


【3.総論】
 3-1.ポタリングフォトの撮影対象
 何でも撮影対象になり得ます。人、風景、動物、植物、etc.
  
 レンズを単に向けるだけでなく、ちょっと後ろに退いて望遠で拡大したり、マクロでむやみに拡大したりするだけで、普段の視線とは異なった写真を撮ることができます。
  
 それがまた、新鮮であるばかりでなく、驚きの発見に繋がったりします。自宅に戻ってからウィキペディアで調べたりすると、なおさらです。
 
 「雑草」ってなんのことかわかりますか? 実はそんな名前の草はありません。それぞれきちんとした学術名があり、それを知らないばかりにそう呼ばれるだけなのです。
 ポタリングフォトでいろんな被写体を撮影する場合も同様です。それが何かわからなくても、まず、感動を得られる形で記録としての撮影をしておき、あとで帰宅してからじっくりと調べるだけで、楽しみが2倍にも3倍にもなったりするのです。



 3-2.1日の合計UP数は500m前後
 パスハンティグと呼ぶような峠越え専門で走るなら、1000mとか2000mの合計UPもアリかもしれませんが、ポタリングフォトを決め込むなら、500mくらいのUP数に抑えておき、被写体探しに目をキョロキョロしてみませんか。
 
 それなりにまた新しい味わいを感じるはずです。


 3-3.総走行距離
 1日の合計UPと同じ理由で、総走行距離も少なく抑え、ゆったりと走ってみましょう。今まで目に入らなかったものが、こんなにもたくさん、しかも身近にあることに気づくはずです。
 
 では、楽しいポタリングフォトの計画ができることをお祈りしております。
 
 また、理想のポタリングフォトルートが立てられましたら、ぜひお知らせ下さい。ここで紹介していきたいと思います。



※【更新情報1】 2010.5.21(土)追記になります。

 箱根でコース取りしてみました。
 箱根登山鉄道の終着駅「強羅」を起点として、大涌谷の北側を回り込んで芦ノ湖、湯河原を周遊する全長43kmのルートです。

*********************************************
理想のコース実現度 90点 ※下記の評価は、■クリア、□なし or 不明

 ■ 起点は終点よりも標高アドバンテージあり
 ■ ゆるい勾配でかつ500m前後のアップ数
 ■ 田園や林間ルートでのアプローチ
 ■ 高原サイクリング折り込み
 □ 自然とのふれあい期待度あり
 ■ 魅力的な食事(おやつ)への期待
 ■ 休憩がてらの観光地と次のポタにつながるおみやげ
 ■ 素堀トンネルや滝など神秘さ
 ■ 見晴らしのいい景色や豪快なダウンヒル
 ■ おしまいの〆としてのゆったり温泉気分
*********************************************
20110521232324e2b.jpg

 Yahoo!のルートラボを使っていますので、動かすこともできます。


 →2011.9.16(金)に高原サイクリング 箱根大涌谷〜湯河原椿ライン編として実走しました。ご覧ください。


※【更新情報2】 2010.5.22(日)さらに追記

 八ヶ岳の南東部山麓にある清里でコース取りしてみました。
 JRで最高標高にある地点をめざし、八ヶ岳高原線の野辺山駅を起点として、清里、八ヶ岳高原ラインを経由する全長35kmのルートです。

*********************************************
理想のコース実現度 90点 ※下記の評価は、■クリア、□なし or 不明

 ■ 起点は終点よりも標高アドバンテージあり
 ■ ゆるい勾配でかつ500m前後のアップ数
 ■ 田園や林間ルートでのアプローチ
 ■ 高原サイクリング折り込み
 ■ 自然とのふれあい期待度あり
 ■ 魅力的な食事(おやつ)への期待
 ■ 休憩がてらの観光地と次のポタにつながるおみやげ
 □ 素堀トンネルや滝など神秘さ
 ■ 見晴らしのいい景色や豪快なダウンヒル
 ■ おしまいの〆としてのゆったり温泉気分
*********************************************
kiyosato-s.jpg

 Yahoo!のルートラボを使っていますので、動かすこともできます。

 
 →2011.9.10(土)に高原サイクリング 野辺山(清里)八ヶ岳連峰編として実走しました。ご覧ください。



※【更新情報3】 2010.5.22(日)もっとさらに追記

 軽井沢周辺でコース取りしてみました。
 中軽井沢を起点として、日本ロマンチック街道で白糸の滝、小瀬温泉をめぐってから人であふれかえっている軽井沢入りし、入山峠を越えて碓氷バイパスで横川へ抜ける全長44kmのルートです。

*********************************************
理想のコース実現度 100点 ※下記の評価は、■クリア、□なし or 不明

 ■ 起点は終点よりも標高アドバンテージあり
 ■ ゆるい勾配でかつ500m前後のアップ数
 ■ 田園や林間ルートでのアプローチ
 ■ 高原サイクリング折り込み
 ■ 自然とのふれあい期待度あり
 ■ 魅力的な食事(おやつ)への期待
 ■ 休憩がてらの観光地と次のポタにつながるおみやげ
 ■ 素堀トンネルや滝など神秘さ
 ■ 見晴らしのいい景色や豪快なダウンヒル
 ■ おしまいの〆としてのゆったり温泉気分
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karuizawa_s.jpg

 Yahoo!のルートラボを使っていますので、動かすこともできます。
 



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