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りんりんポタリングフォト
「GPSナビを持ってサイクリングに飛びだそう!」




【GPSナビ用のGPXデータファイルの作り方講座】 2011.4.23開講

 GPSナビを使うと、迷子にならずにサイクリング/ポタリングフォトを楽しむことができます。
 迷子にならないというのは、思いの外、大きな効果があるものです。

 街中では、交差点に入る前に
  1.現在地を確認し、
  2.行き先を見定める
といったことに気をつけておかないと、ついつい、予定したルートから大きくはずれることがあるものですが、
 
 GPSナビを搭載していると、現在地をマップ上に表示してくれるので、現在地を確認する手間が
大きく軽減され、かつ、間違うこともほとんどありません。初めての地域でのサイクリング/ポタリングでは、このような時間がほぼゼロにできるというのは、大きなメリットとなります。



では、このGPSナビを使ったルート計画は、どのように策定したらいいのでしょうか。
ここではGPSナビを使ったルート計画の策定手順について説明したいと思います。

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 GPSナビのGPSデータであるGPXファイルを作成するために使うサイトは2つ
 
 1.GPSデータを作成するサイト 
 2.作成したGPSデータをGPSナビが解釈できるGPXファイルへ変換するサイト
 
 1の「GPSデータを作成するサイト」としては、Googleマップを使用します。
 2の「GPXファイルへ変換するサイト」としては、GMAP To GPXというサイトを利用します
 
 データ作成の流れとしては、上記項番の順になりますが、項番2のサイトはあらかじめ
「お気に入りサイト」として、登録しておく必要があるので、作業の順序としては、項番2のサイトを
登録する作業からはじめることになります。


     


【準備編】
 まず、Googleで "gmap to gpx" と入力して、項番2のサイトを検索します。
 下記の1番目に表示されているサイトが目的のサイトです。

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 Google検索した「GMAP TO GPX」をクリックしてジャンプして、下記のサイトを表示させます。

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 このサイトの中で、ちょこっと下がったところに、黄色く網がけしている「GMap To GPX」という文字があります。

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 「GMap To GPX」という文字の上で、右クリックして、メニューから「お気に入りに追加」を選択します。

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 登録する場所は自由ですが、ここでは「GMap to gpx」というフォルダを作成して、「GMAP TO GPX」として登録する例を示しています。
 
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 作業の準備は整いました。次回以降、上記の作業は不要となりますので、下記からの作業のみでGPSナビ用のGPXデータを作成できるようになります。

【本番1 ルート作成編】

 次にGoogleマップへ移動し、冒頭で説明した項番1のGoogleマップでGPSデータを作成します。

 Googleマップのロゴの下のあたりにある、「ルート・乗換案内」をクリックします。

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 「ルート・乗換案内」をクリックすると、左側の表示内容が若干置き換わり、AとBの枠が表示されます。
 
 次に、先ほど押した「ルート・乗換案内」の下に車と電車、人を表すイメージアイコンが表示されていますので、人の絵の描かれたアイコンを押下します。
 
 このアイコンの意味は、それぞれ次のようになっています。
  車のアイコン:車で移動できるルートを表示します
  電車アイコン:鉄道で移動できるルートを表示します
  人のアイコン:徒歩で移動できる細いルートを含めて表示します
 ※実際通行する際には、道路標識に従って通行する必要があります。

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 右の地図上で、スタート地点にしたい箇所を表示させます。随時、ドラッグすることで地図の表示エリアを横滑りさせることができますし、地図上の左端にあるスロットルのようなバーを動かすことで、地図の縮尺を変更させることができます。
 
 また、地図の表示エリアや縮尺は随時変更できます。
 
 スタート地点にしたい箇所を表示できたら、その箇所の上にマウスカーソルを重ね、右クリックして、「ここからのルート」を選択します。

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 同様にして、ゴール地点にしたい箇所を表示させ、その箇所の上にマウスカーソルを重ね、右クリックして、「ここへのルート」を選択します。

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 スタート地点とゴール地点が決まると、その2地点を結ぶ徒歩ルートが青い線で表示されます。

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 青い線で表示されたルートは、最短経路に近いもので、サイクリングやポタリングとしては、何の変哲もなく、面白みの欠けるルートになっていますので、これを元に、ルートを修正していきます。
 
 まず、青い線で表示されたルート上にマウスカーソルを近づけると、○が表示され、「ドラッグしてルートを変更」という文字が表れます。

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 この○のマークを表示させたまま、マウスをドラッグして、地図の上を移動させると、随時、青い線が新たなルートに切り替わって表示されます。
 
 気に入ったルートを表示したら、そこでマウスのボタンから手を離し、数秒待つと、ルートとして確定します。

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 同様の作業を繰り返して、通過したポイントに合わせて、○をいくつか移動させてルートを作成したものが下図です。
 
 横浜駅を出発し、パシフィコ横浜〜赤レンガ倉庫〜山下公園〜横浜マリンタワー〜港の見える丘公園〜元町中華街〜横浜スタジアム〜元町商店街〜横浜橋商店街〜阪東橋といったみどころを抑える、『これでどうだ!横浜満喫ルート!!』となっています。

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【本番2 GPXデータへの変換作業編】

 このルートをGoogleマップで表示させたまま、
 「お気に入り」の「GMap to gpx」というフォルダへ登録した
 「GMap To GPX」を呼び出します。パソコンによっては警告表示がでる場合がありますが、了解済みサイトですので、そのまま進みます。

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 Googleマップで作成したルートはGPS装置用のデータとして、「GMap To GPX」へ引き継がれており、「GMap To GPX」サイト上にテキスト文字で表示されます。
 
 「Full」ボタンを押下します。

【画像をクリックすると拡大します】


 テキスト文字の空白部分にマウスカーソルを当て、右クリックし、「すべて選択」をクリックします。

【画像をクリックすると拡大します】


 「編集」⇒「コピー」を選択します。

【画像をクリックすると拡大します】


 パソコンの「スタート」⇒「すべてのプログラム」⇒「アクセサリ」⇒「メモ帳」を開きます。
 
 メモ帳の「編集」⇒「貼り付け」を押下すると、下図のようになります。

【画像をクリックすると拡大します】


メモ帳の
 1.「ファイル」⇒「名前を付けて保存」を選び、
 2.ファイル名に適当な名前(ここでは "yokohama.gpx" と命名)を付け、
 3.文字コードとして、プルダウンメニューから「UTF-8」を選択して
 4.「保存」します。
 

上記の作業のうち、
 ・項番2のファイルの拡張子として "gpx" を付けることと
 ・項番3の「UTF-8」を選択する
この2箇所がポイントになりますので、注意してください。

また、GPSが正常に動作しない場合、ほとんどがこの2箇所のミスが影響していますので、チェックする場合は、この2箇所をまず確認するようにします。

 参考のため、今回作成した『これでどうだ!横浜満喫ルート!!』のgpxファイルはこちらからダウンロードできます。

【画像をクリックすると拡大します】


 これでGPS装置用のGPXファイルの用意が整いましたので、このファイルをSDカードなどの媒体に転送するか、GPS装置をパソコンに接続して転送すれば、オッケーです。




★★★★  追記  ★★★★

走行ルートをあらかじめ計画する手段としてGoogleマップを使う方法を説明しましたが、
他にもルートラボ(http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/)を使う方法もあります。

こちらは、標高グラフも同時に確認しながら走行ルートを計画できますので、メリット
はあります。

 ※ただし、今回上記のように説明した方法では、STEPが2つでしたが、
  ルートラボを使う方法ではSTEPが3つとなるといった点もありますが、
  これは所有しているGPSナビゲーターの特性上の問題かもしれませんので、
  簡単に説明しておきたいと思います。


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1.カシミールをインストール済みの場合

【STEP1】
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1.ルートラボでルートを作成します。
2.ルートラボ左側の「ルートのダウンロード」から「GPX」をクリックして、
  カシミール3Dを使って、「開く」を選択します。
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【STEP】
 カシミール3Dを仲介役としてファイル形式を整える
-------------------------------------------------
3.カシミール3Dに表示されたルートを確認します。
4.カシミール3Dに表示されたルートをカシミール3Dで再度上書き保存します。
5.GPSナビゲーションシステムとPCを接続し、ファイル転送します。
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【STEP3】
 GPSナビゲーションシステムに転送されていることを確認する
-------------------------------------------------
6.GPSナビゲーションシステムをPCから外し、単体で起動します。
7.GPSナビゲーションシステムにて該当のファイルを選択します。
-------------------------------------------------

地図に表示されれば確認完了です。






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2.ユピテル(YUPITERU)のASG-CM11+ATLASTOUR Plannerを使う場合

【STEP1】
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1.ルートラボでルートを作成します。
2.ルートラボ左側の「ルートのダウンロード」から「GPX」をクリックして、
  gpxファイル形式で保存します。
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【STEP2】
 上記で作成したgpxファイルのままPCでASG-CM11へ転送してもASG-CM11では認識できません。
 ASG-CM11の専用ソフトATLASTOUR Plannerを仲介役としてファイル形式を整える
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3.ATLASTOUR PlannerをPC上で起動し、ルートラボで保存したgpxファイルをインポートします。
4.ATLASTOUR Planner へインポートしたファイルは「新規プロジェクト x」
  といったファイル名で保存されるため、適宜わかりやすいファイル名に置き換えます。
5.ASG-CM11を接続後、ATLASTOUR Planner にて「本体との同期」をすると、
  ASG-CM11への転送が開始されます。
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【STEP3】
 ASG-CM11に転送されていることを確認する
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6.ASG-CM11をPCから外し、単体で起動します。
7.ASG-CM11のタッチパネルにて
  「ルート/プレースマーク」
 ⇒「ATLASTOUR Planner」
 ⇒「プロジェクトリスト」の操作を行い、該当のファイルを選択します。
-------------------------------------------------

地図に表示されれば確認完了です。
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