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りんりんポタリングフォト
「中央本線藤野駅から南下 神之川林道と犬越路隧道」




2010年8月21日(土)ランドナー

コース:(輪行にて)JR中央本線 藤野駅 〜 日連大橋 〜 やまなみ温泉 〜 菅井トンネル 〜 天神トンネル 〜 奥相模湖 道志ダム 〜 国道413号線 道志みち 〜 神之川林道 長者舎 〜 犬越路隧道 〜 犬越路林道 〜 丹沢湖 〜 道の駅 山北 〜 JR御殿場線 谷峨駅
全体図 ※拡大はクリック
全体図
走行ルート図
走行ルート図
走行距離と標高図
走行距離と標高図



     



 中央本線 藤野駅を出て、相模湖を日連大橋で渡ったあとにスリーエフでおにぎりと飲み物を調達。
 
 しばらく走ると左手の駐車場の奥に絶景の富士山!?
 河口湖も西湖も配置されおり、かなり趣味の域にはいった造形。ご主人、富士山が好きなんでしょうね。

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 欄干の白色と橋脚の赤色のコントラストが見栄えする大羽橋。まっすぐに上っていくラインが良い感じです。
 
 今日は藤野の標高200mから犬越路隧道の標高900mまで標高差で700mを駆け上がります。ここはその前段階のアプローチ!

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 菅井トンネルと天神トンネルを抜けると前段階の上りは一段落し、ちょこっとだけ下りになります。その最下点に位置するのがこの道志ダム。
 
 コンクリート製の重力式ダムで、昭和30年5月に竣工。このダムの完成により、貯えてできた湖は奥相模湖と呼ばれ、発電に利用される。
 
 「道志ダム」の「ム」の文字の下にサイクリストが見えますが、わかりますか?

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 国道413号線と一旦交差し、神之川林道につながる県道76号線はそのまま南下します。国道413号線の南に位置する集落では、夏祭りの準備の真っ最中でした。
 
 夏祭りのために提灯が飾られ、寄り合い所には、たくさんの方が縄みたいなものを編んでいたり。。。
 
 その提灯が映える牧歌的な風景がとてもよかったので、これもワンショット。これまた左端に2人のサイクリストが見えます。仲の良さそうなペアのサイクリストでした。

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 田んぼには稲穂が垂れており、収穫が期待されます。今年は春先は天候が心配されたものの、夏の日差しが強かったので、さぞかしおいしいお米が収穫できることでしょう。
 
 真っ白なごはんが楽しみになります!!

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 国道413号線から分岐して5kmくらいのところにある神之川キャンプ場。渓流は澄んだとってもきれいなせせらぎで、こどもが浮き輪を使って水遊びをする際にも適当な深さのたまり水の場所があります。
 
 これなら安心して水遊びができそうです。
 
 犬越路隧道と林道をめざすための神之川林道としては、このあたりからだんだんと本格的な林道の雰囲気が高まってきます。ただ上りとしては、まだゆったりしてましたね。
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 キャンプ場からすぐの場所にある「エビラ沢」
 
 このエビラ沢の云われを神之川ヒュッテの管理会が看板を立てて説明してくれていました。そこには、、、。
 
 「エビラとは魚をとるのに用いる竹で編んだ筒状のもので、魚が一旦この中に入ると入口に付けられた返しの為、逃げられない仕掛けになっている。昔、土地の人はこの沢で、魚ではなくサンショウウオをエビで取り、売って娘の晴れ着を買ったと言われています。」という説明。
 
 サンショウウオがここにいたんですね。なんか秘境に来た感じ!!
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 神之川林道を説明した文献は、いずれも「悪路」だの、「荒れている」だのといった表記が目立ちましたが、アプローチ部分は写真のとおり、きちんと整備されており、いたって快適。
 
 実際に悪路になったのはゲートを越えてからで、それも悪路というよりも、単純にダートというくらい。ただ落石はやたら多く、2つに割れてできたとおぼしき岩や石ころは鋭利な部分があり、パンクには要注意でした。

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 その落石の多さを如実に表すような場所の1つ。
 
 ガードレールはひん曲がり、ポールにいたってはガードレールを支えきれずに直角に折れ曲がっています。また、この直下に生えていた樹木も根こそぎ倒されており、このガードレールを曲げた犯人の威力の大きさを物語っているようでした。
 
 はじめは居眠り運転の車がガードレールに突っ込んだのかなとも思いましたが、そうでもないようです。
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 その理由は、このガードレールの反対側に位置する山腹側の様子にあります。
 
 一見、沢になっているわけでもなく、何の変哲もないように見えますが、フェンスはなんらかのダメージを受けた跡があり、地形をよくみると土石流がながれた痕跡がありました。要するに、この斜面を駆け下りてきた土石流が先ほどのガードレールと樹木をなぎ倒したようでした。
 
 恐ろしい。。。天候が不安定なときには、通行は控えるべきですね。

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 一般車が入って来られる神之川林道の最終地点には、トイレが整備されています。ここでいったん用を足しますが、ここの水は飲用には適していないとの張り紙がありました。
 水を補給したかったので、ちょっと残念。

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 一般車の乗り入れを規制するゲートは、軽車両であればすき間から進入できます。
 
 ゲートを越えてすぐ、これまで舗装だった道は悪路になりますが、カーブを1つまがるとまた舗装になったりと、本格的な悪路になるのはしばらくしてからでした。
 
 先ほどのトイレから10分も走らないうちに、湧き水がでているところがあり、水をくむことが出来ます。このあとはしばらく補給できる場所はありませんので、とりあえず、この水でボトルを満水にしておきましょう。

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 鹿の絵が描かれた孫右衛門トンネル。ちょうど、この右手には孫右衛門沢もあり、涼むことが出来ます。
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 徐々に路面状況は悪化していきます。すでに落石が散乱しており、除けても除けても鋭利な石ころがあるので、一部の石は踏んづけてしまうことになります。
 
 タイヤの太いランドナーやシクロクロス、MTB系であればなんとかしのげますが、やはりロード系は厳しいかもしれません。

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 反面、自然のままの雰囲気が味わえるというのが大きなメリットです。小鳥のさえずりや蝉の声が山全体を覆っており、下界の喧騒を忘れることができます。
 
 ただ、気になることが1つ。またしても「熊出没注意!!」の看板。去年の秋に買った熊よけ鈴を今日は携帯して来なかったのです。
 
 行けども行けども小鳥や小動物ばかりで、ほぼ頂上に着くまでの間、登山者やサイクリストにはなかなか会いませんでした。もしこんなところで熊にでも襲われたら…。
 
 そう考えた瞬間、恐怖心が湧いてきて、声をだして歌を歌ったり、チンカンベルを慣らしたりと、熊よけ鈴さえあれば、気にせずに済むことが気がかりに…。

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 熊のことが気がかりになり始めると、おちおち休憩も取ることができず、しばらく頑張りましたが、そう体力が続くわけもなく、ヘトヘトになって休んだところに、得たいのしれない実!?
 
 1つだけオレンジ色になっているものが本来の「実」かな?
 この紫色のものはなんでしょう? 大きさとしては紫色の部分で10cm以上ありました。なんか不気味。。。

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 不気味な実のあったところから1つ曲がり角を曲がると白い大きな橋がでてきました。檜皮橋(ひわたばし)です。
 
 神之川林道は、このあたりまでは東方向に進んでいましたが、この檜皮橋を過ぎてしばらくすると西向きに進むことになります。現在位置の確認が取れましたので、またひたすら進むことにします。

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 ところどころ下の沢の視界が広がるところがあります。渓流は、眩しすぎるほどの真っ白な河床と、透明なせせらぎが相まって、もう感動もんの景色が拡がっています。自転車をすすめるにつれて、迫ってくるような迫力のある山々の連なり具合も日本ならではの景色なのではないでしょうか。
 
 こんなにいいところへ、一般車が進入できないのは自然資産として非常にもったいない気がします。
 
 落石の多さから万一の事故の責任が問われることを考えると、行政としてはゲートを設けざるを得ないのでしょうが、この感動を共有できるのがサイクリストなどの一部の人種に限られているというのは、なんとももったいないとしか言えません。

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 ところどころに流れる沢も、それぞれに名前を付けて観光地にしたいくらいに見応えがあり、きれいです。水量も豊富で、ヒンヤリとした涼しさが漂っており、熊さえ気にならなければ、お昼寝したいところです。
 
 そういえば停車している間も、蚊が寄りつきはしませんでした。

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 悪路ですから、こいでもこいでも、ズルズル石ころを後ろに蹴飛ばすばかりで、なかなか前に進みません。
 
 ついに押しも!!

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 神之川林道で2つめの水場です。ここまでくれば頂上はすぐ先です。言い換えれば、犬越路トンネルの直前まで水場がありませんので、先にご案内した場所での給水は強くおすすめする次第です。
 
 また上りとしては一段落し、このあとはスイスイ!?と言っていいか不安はありますが、きつい上りはほとんどありません。ちょっと余裕モード。

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 犬越路隧道(犬越路トンネル)の神之川側部分です。中を覗くと真っ暗。トンネル内に照明はありません。遥か彼方に犬越路林道側の入口がスポットライトのように光ってみえますが、路面を照らすほどの光量は皆無といっていいでしょう。
 
 トンネルの右側には、さらに林道が延びていますが、2万5千図を見る限り、300mほどで行き止まりになっているように見え、犬越路峠への道には接続されていないようです。
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 サングラスを外し、通常利用している点滅モードの照明を点灯に切り替え、さらに予備として、この犬越路隧道を通過するために用意したマグライトを点灯しました。
 
 しかし、路面が水に濡れていることから、一切の反射がないため十分な照度は得られず、結局まっくらなトンネルを通過することになります。
 
 トンネルの中はヒンヤリしており、背後が気になりはじめると、益々背中がゾワゾワしだすしで、元々怖がりの者としては、ひとりで来るところではないな、と。
 あとは、大声でヤッホーッと叫んだりして、気を紛らわせようとしますが、なかなか効果が得られず、背中のゾワゾワ感は増すばかり…。
 
 距離にして約800mですから、時速12kmで徐行すると4分かかります。もちろんモタモタしているとゾワゾワ感にさいなまれることになるので、速度は除々に速まり、路面が見えないことによる危機意識よりも、早くこの暗黒のトンネルを通過したいという脅迫観念に駆り立てられ、結局2分前後で通り抜けることになります。

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 犬越路林道側には、東屋(写真左側)とこの隧道が完成した際に立てられた石碑(写真右)があります。この石碑はがれきに埋まってしまったことがあるようですが、今はなんとか、全体をみることができます。
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 犬越路林道は、舗装された下りになりますので、快適に下ることができました。ただし路面の落石は神之川林道側と大して変わらず、あちこちに散乱しているため、タイヤで踏ん付けてはじいてしまうことも多々。。。
 
 一度は、かなりの大きさの石ころをはじいたようで、その石が左足の弁慶の泣き所に接触。激痛が走りました。イタタ。ただパンクはしなかったようで、不幸中の幸い。

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 犬越路林道へ入る一般車を規制するゲートを越えると、とたんに渓流の流れが緩やかになり、川にはたくさんのキャンプ場がみえました。ここには親子連れの川遊び客で賑わっており、とても楽しそう!!

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 丹沢湖が見えると終点のJR御殿場線 谷峨駅はすぐ。ここでもサイクリングを楽しむロードのペアに会いましたが、結局林道ではサイクリストには1回であっただけで、びくびくのランでした。
 
 次は必ず熊よけの鈴を持参せねば。。。

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【本日の標語】
 備えあれば憂い無し、熊よけ鈴を持って自然を堪能しよう!
 
【本日のおやつ】
 1.コンビニおにぎり4つ
 2.2色シュークリーム
 3.サッポロ一番ラーメンみそ味
 
【おみやげ】
 1.なし
  
自宅を      5:39出発
JR藤野駅を   7:43出発
JR谷峨駅に  14:12到着
自宅に     17:39帰着
本日の走行距離:58.75Km
本日の平均速度:13.1Km/h
本日の走行時間:4時間26分38秒
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