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りんりんポタリングフォト
「伊豆大島一周 二男と雨中サイクリング」




2010年7月29日(木)ランドナー

コース:(車にて)竹芝桟橋 〜 伊豆大島 岡田港 〜 泉津 〜 椿トンネル 〜 大島公園 〜 桜株 〜 大島大砂漠 〜 波浮港 〜 差木地 〜 間伏 地層切断面 〜 元町
全体図 ※拡大はクリック
全体図
走行ルート図
走行ルート図
走行距離と標高図
走行距離と標高図



     




 伊豆大島行きを決めたのは、7月の初旬。ちょこっと本を買ったりしたものの特段何をするというわけでもありませんでした。
 
 そんなときに、家内から「船の予約とかしたの?」と。今回は大型客船でいくから、いいんだ、と思っていましたが、それは30年前の話。今時の大型客船は、2等席であっても写真のような区画割りがされており、「定員」が守られています。要するに「満員」になることがあるということ。
 
 急ぎ、翌14日にツアーデスクに行き、客船の予約と宿舎を確保。この時点で、インターネット予約分は満席で、ダメもとでのツアーデスクでした。
 ところが、7月23日になって海外出張の必要が生じ、帰国したのは出発の1時間前。家内に竹芝桟橋まで車で送ってもらい、ギリギリ滑り込みでイベント発進です。

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 雨がザーッと降ったり止んだりの中、岡田港待合所を出発。雨も降っているので、今日は宿に直行しようかと提案もしましたが、子供は今日の伊豆大島一周にこだわりました。
 2日目に海水浴、3日目に三原山の登山を計画していたので、今日の一周を中止にした場合、海水浴にしわ寄せがいくことを懸念していたようです。

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 岡田港を出発すると大島一周道路にアクセスするまで上りになります。上りきったあたりから岡田港を一望する景色はご覧のとおり。

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 伊豆大島のポストは基本的に全てこのポスト。懐かしいではありませんか。こんななんてことはないところにも味わいがありますね。

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 伊豆大島は右回りで一周するのが上り坂がゆるやかになるとのことでお勧めらしい。ということで、岡田をでて最初に向かうのは泉津。この泉津までのたかだか1kmの間に3本のトンネルがあり、今回はこのトンネルに助けられました。
 
 ちょっと進むとスコールのような雨が吹き荒れ、トンネルの中の歩道で雨宿りをしたのです。30cm×50cmくらいの銀マットは緊急用にいつも携帯しているのですが、この銀マットを敷いて、雨宿り兼仮眠を取りました。おかげさまで風邪でギリギリになっていた体力も徐々に回復の兆し。。。

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 幾つかのトンネルを抜けると景色がぱっと拡がりました。なんとすがすがしい爽快感。

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 泉津にある、この武田商店で食べ物や飲み物を確保しておきましょう。三原山の噴火で流れ出た溶岩と吹き出た黒い砂利で埋め尽くされた砂漠に入ると、食料や飲み物の調達ができません。

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 木々が折り重なってトンネルのようになっています。伊豆大島特産の椿オイルを産出する椿ですね。椿は「木偏に春」と書くように、春に咲く木ですからこの真夏には花こそ咲いてはいませんが、今日の雨は傘となって雨に濡れることから私たちを守ってくれました。感謝。

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 一方、車にはねられて亡くなる命も。ヘビです。久しぶりに見ました。ぞぞーっ!

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 大島公園には泉津にあった武田商店と似通った名前の「武田売店」があります。手元のガイドにはラーメンが食べられるとありましたが、単なる売店にみえます。
 
 店の主人に聞くと普段は外に机をだしているが、今日はお店の中にキャンプ用の机を即席で作ってくれるという。さっそくラーメン600円と大島牛乳110円(だったかな?)をごちそうになりました。
 
 ここをでてすぐの大島公園バス停付近で本日最後のスコール。もちろんこの東屋(あずまや)で雨宿りを兼ねた仮眠をとりました。この仮眠でフェリーが早朝に着いたことで不足していた睡眠時間もほぼ回復できました。

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 大島ではよく見かける石垣です。比較的細かい石を積み重ね、壁面を形成しています。よくくずれないもんだと感心。地盤が弱ってくると石垣が膨らんだりするものですが、その形跡もみかけられませんでしたので、安定しているようです。
 
 コケも生えて、趣きばっちりです。

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 「ワナに注意。キョンを捕獲するため、わなを設置しています。」との警告とともに、写真のような檻式のワナと、ワイヤーで首をひっかけるタイプのワナが各所にしかけられています。キョンは中国や台湾を原産として、動物園の飼育個体が野生化したもので、鹿が40kg程度の体重に対し、キョンは10kg程度と小さいようです。
 
 http://www.maff.go.jp/のサイトの説明によると「伊豆大島では特産の葉物野菜であるアシタバの被害が大きく、そのほか椿油用のツバキの葉やキュウリなどが食害を受けている」とのこと。
 
 設置されていた”しかけ”の多さからみても、現地の方々にかなりの苦労があることが見て取れました。

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 椿園を越えて、桜株までたんたんと上っていきます。上りを意識したギヤ設定になっていない二男は、MTBを立ちこぎして、しのいでいました。
 
 ようやるなぁ。私なら、とてもじゃないが立ちこぎをここまで続けられません。。。

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 桜株のあるところにつきました。遊歩道にはこんな椎茸も。
 
 どう見ても危険な香りがしますが、食用でしょうか、毒キノコでしょうか?

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 葉にかくれているので、全貌はちょっとみずらくなっていますが、大島のサクラ株です。案内板には、つぎのような説明がありました。
 
 サクラ株は、地元では「サクラッカブ」と呼ばれ親しまれていますが、我が国に生息するオオシマザクラの中では、最も古い樹齢800年と言われ、1952年(昭和27年)国の天然記念物に指定されています。その昔は房総方面から来航する船が目印にしたと言われるほど巨木でした。いつしか幹から分岐した大枝が倒れ、これが根付いて3本の子株となって生育しています。
 
 なるほど。

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 上りに耐えてしばらく走っていると大島大砂漠のバス停に着きます。と、急に霧が立ちこめてきたかと思っていると、ザザーッと霧に混じって雨が降ってきました。
 
 ちょうど防空壕のようなコンクリート製のトンネルがあったので、ここで雨宿り。
 
 このトンネルは雨宿り用でしょうか。それにしては、中の床面が全域に渡ってしみており、敷物持参でないと座れる場所がどこにもありません。せめて中央部に向けて傾斜があれば、乾燥している床面もできたのでしょうけど、ちょっと残念。

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 霧のせいで大砂漠を一望することはできませんでしたが、大砂漠の砂利は写真のような軽石で覆われているようでした。

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 へびに続けて、こんなお客さんも。
 
 あ、招かれざる客は、こっちだっけ!? 生きたカタツムリで、しかもツノをピンと張って前に進んでいるカタツムリを見たのは、何年ぶりでしょうか。。全長7cmくらいのでっかいカタツムリです。ナメクジなら庭でよくみかけますが、カタツムリとのご対面は久々でしたので、新鮮でした。

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 波浮港の直前で迂回路が設定してあり、大きく迂回してから波浮港を見下ろす波浮見晴台に到着。この見晴台には、かつて天皇陛下も来られたことがあるらしく、案内板が立てられていました。
 
 なんか、とってもいいところに来た感じになって、いい気分(単純です。笑い)

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 この波浮を目指してきたのはワケがあります。二男とメンツの少ない旅行なので、いつものように、
 
  単品の値段×家族5人   = 多額 という公式にならず、
  単品の値段×たったの2人 = 安い!!

ということなので、豪勢なお寿司を食べようと算段していたのです。と、こ、ろ、が。

 お目当てのお寿司屋さんである、江戸前の西川という寿司&磯料理店に行き着くと、あいにくの改装中、というか、引っ越しの作業中。それも今週だけとのことで、来週であれば、お向かいの新店でお料理を堪能できた模様。なんか、従来のお店と新店との谷合いに落ち込んだようで、めっちゃくちゃ悔しい。

 とりあえず、すぐ近くにあるコロッケ屋さんでコロッケ&メンチカツで腹を満たしたものの残念でならない。。。(でもこのコロッケは美味しかったです。)

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 満腹まではほど遠い空腹状態のお腹をカロリーメイトで癒して時間しのぎ。
 
 二男がサイクルコンピューターをリセットしてしまうトラブルもあったものの、私のデータとの差分を考慮すれば復元できることなどを説明して、気をとりもどしたところで、再出発

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 差木地と間伏を過ぎたあたりで、「砂の浜」方向を顧見ると、小さな伊豆大島とは思えない壮大な景色が拡がっていました。やっぱり太平洋に面しているだけのことはありますねぇ。

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 伊豆大島のガイドブックに掲載されていないものはない、といえるほど、観光スポットになっている地層切断面です。
 
 歪曲していますが、これは地層が圧力を受けて曲がったわけではなく、元々の凹凸に三原山の噴火の際の火山灰が降り積もったための歪曲だということでした。ふ-ん、なるほど。
 
 やっぱりこういうのって、ガイドブックでみているだけのと、実際に現地に行って目の当たりにするのとではえらい違うモンだとも思いました。迫力を感じるだけでなく、145年毎に繰り返している三原山の胎動を感じたり、遠くは神津島の火山灰と言われる白い地層をみたりと、写真では伝えきれないことって沢山ありますよーっ。ぜひ一度見にいらしてください。

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 元町港を遠景にして野増の松原です。もうここまでくれば、ゴールも目前。ちょこっとした丘を越えて今日の目的地の元町にある民宿「白井荘」にほどなく到着しました。

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 民宿のお風呂は単純な一軒家のお風呂でしたので、おばちゃんの紹介で近くの混浴露天風呂へ繰り出しました。
 
 露天風呂で混浴!とは言っても、水着着用のプール状態です。
 
 ここで夕陽を見たいというのが我々の希望。時は4時。実に2時間もの間、太陽が伊豆半島に沈んでいくのを待ちました。その間、中学生の団体が入ってきたり、地元の方がお互いに挨拶するのを見たりと、お湯に浸かってのぼせつつ、露天の味わいを楽しみました。

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 民宿の夕飯。
 
 左側に鎮座しているみそ汁は、伊勢エビ!!その奥にはアシタバの天ぷらと民宿のおばちゃんが腕を振るってくれた夕食です。

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 順番に次のが翌日7月31日の朝食。

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 そしてこちらは海水浴にでかけた7月31日に、波浮港のリベンジとして元町の寿司店でたべた握りの「上」です。これまた「特上」を所望したのですが、前日7月30日の海が荒れていたとのことで、ネタ切れ。。。オー マイ ガーッ!

 真ん中右側の2つが大島の地魚の「サビ」で、細かい骨を切るために、包丁を入れてあります。

 また、下2つも大島名物の「べっこう寿司」。 島で採れる“青唐辛子”を漬け込んだしょう油ベースのたれに、白身魚を漬け込んであります。ちょっと辛めの漬けになっており、二男は好んで食べることはしませんでした。

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 まぐろ丼は至ってふつうかな。

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【本日の標語】
 大家族、人数の少ない時こそ贅沢ざんまい!!もできるはずだった(泣!!)
 
【本日のおやつ】
 1.朝食として船内の自販機でカップ麺×2個
 2.カロリーメイトとウィダーインゼリー
 3.コロッケやメンチカツ、串カツ、ハムかつ
 4.武田売店でラーメン600円とパック牛乳110円
 5.ついでに翌日、にぎり寿司「上」とマグロ丼

【おみやげ】
 1.三原山を描いた土鈴250円×2個
 2.くさや550円
 3.アシタバのケーキ600円
 4.伊勢エビラーメン600円
 5.アシタバの漬け物600円
 6.椿オイル入りハンドクリーム550円を旅行会社のクーポンで購入
 7.椿サブレ600円のものを旅行会社のクーポンで購入
 
岡田港を     5:48出発
元町港の白井荘に15:43到着
本日の走行距離:45.01Km
本日の平均速度:13.4Km/h
本日の走行時間:3時間20分59秒
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