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H5N1 鳥インフルエンザ   
単なるインフルエンザではありません 鳥インフルエンザ パンデミックへの備え

【1章.はじめに】

H20年度の標語
<あ、その咳、そのくしゃみ〜咳エチケットしてますか?〜

 これは、厚生労働省が掲げている標語です。とても大切!!
 インフルエンザ初心者の方は右図のインフルエンザの基礎知識を熟読されるのもいいかもしれません。

 さて、「パンデミック」 という言葉が現実味を帯びつつあります。「パンデミック」 とは、感染症が蔓延した状態を指す言葉ですが、ここでは感染症の中でも特に鳥インフルエンザに注目したいと思います。

 鳥インフルエンザとは、その名のとおり、元々鳥類の中で流行するインフルエンザであり、今H5N1という悪質なインフルエンザウィルスが鳥類に見つかっていることはご存知の方も多いことでしょう。

 

 ところで今、パンデミックにつながると考えられているウィルスは、ちまたで話題になっているH5N1だけではなく、H9N2、H1N2など複数あるんです。

 「へぇ〜、知らなかった。」 という方もおられるはず。そうでしょ、そうでしょ。そういう方は私だけではないはず。
 こういうのって、気にしていれば自然と耳に入るモノ、ということなんでしょうかねぇ。。。アンテナが低いと言われればそれまでですけど、H5N1の恐怖心ばかり植え付けられて、基礎的な情報が不足しているような気がするのは、やっぱり私だけ!?

 これら複数のウィルスは、左図のように、H3N8とH2N2(アジアかぜ)とが、豚の体内で混合感染し、遺伝子が再集合して新型ウィルスH3N2(A香港型)になったのと同じ経緯をたどるものと推察されています。

 高病原性のH5N1も今後、人-人感染の能力をもったウィルスと混合感染することによって、遺伝子が再集合して、新型ウィルスに変異することが危惧されている、というのが現在の状況です。

 A香港型やAソ連型といったインフルエンザでさえ、罹患したくはないものですが、これらは「弱毒性」に分類され、罹患してもせいぜい局所感染程度で、1918年に大流行し世界を震撼させたスペインかぜでさえ、致死率は2%でした。

 ところが、今回危惧されているH5N1は、人間に感染できる遺伝子を兼ね備えた場合、致死率は62%前後になることも否定できない状況であり、毒性の分類としては 「強毒性」 になると考えられています。ただし、この62%という致死率は、公式見解ではありません。

 これもきちんと紐解いて、説明してほしいものです。H5N1の致死率を62%と書きましたが、これは、厚生労働省の鳥インフルエンザに関する情報資料の世界における鳥インフルエンザ(H5N1)の発生状況(PDF:124KB)2月13日 に記載されている「WHO公式発表資料の発症者数407人、うち死亡254人」というデータを元に計算したものではあります。
 しかしながら、そもそも、発症者数407人といっても、アジア地域で発症した患者の統計データをもれなく収集できているわけではありません。「WHOが把握できた発症者数」 を根拠にした数値ですから、このあたりの信憑性如何によっては、致死率が大きく変動(分母としての発症者数が増える為、致死率は小さくなる可能性あり)する可能性もあります。
 むやみやたらに致死率の高さを前面に出して、危機感を煽る方もいますが、情報の信憑性も説明に含めた上で適切に使用する必要があります。

 この数値は、2009年2月までに世界で発生したH5N1鳥インフルエンザに感染した実績に基づく数値ではありますが、政府がパンデミックになることを想定しているシナリオに使っている公式見解としては、スペインかぜを元にした、2%という致死率となっています。つまり、政府はこの2%を元に対策を講じていることになります。

 前述のとおり、致死率62%といった数値を使うことの正当性はないことは理解していますので、政府が想定するシナリオ中に統計データとして使うかどうかは、意見が分かれるところです。
 しかしながら、H5N1は、罹患すると局所感染程度で済む「弱毒性」ではなく、全身疾患の多臓器不全になる「強毒性」であることは考慮すべきではないでしょうか。この場合、2%という数字の使い方が問われることになります。2%なのか、数10%なのか、シナリオの選択を誤ると、病院の収容シミュレーションやワクチン、食料、衛生用品といった備蓄総量の判断を狂わす恐れがあります。

 そのせいなのかどうか、政府は生活支援定額給付金などといったお金の無駄遣いをしようとしています。

 「投資」という言葉を 『ウィキペディア(Wikipedia)』 で調べると、
 「主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動」
となっており、現時点よりも将来の資本を増加させる効果をもつものになりますので、政府の生活支援定額給付金は、「投資」にはあたらず、「無駄遣い」という批判にさらされたしても、あたらずとも遠からず、かな、、、と。
 
今、私たちが必要としているのは、
   1.パンデミックになる前に何か対処できることがあるのであれば、その対処を打っておくこと ⇒ 2章.パンデミックになる前の対処
   2.パンデミックになった際に必要となるものの備蓄 ⇒ 3章.パンデミックになった際に必要となるものの備蓄
だと考えています。
 

 特に今政府にお願いしたいことは、項番1の具体策として、「プレパンデミックワクチンの接種について、十分な議論をした上で、判断して頂きたい」 です。

ここでは、この2点についてお話していきたいと思います。

 

 

 

2章.パンデミックになる前の対処 〜プレ・パンデミックワクチン接種の是非について、トコトン議論を交わして決定して頂きたい〜

 まずは、パンデミックが日本を襲った場合の他国からの支援について触れておきます。震災やテロなど、局地的に発生する天災・人災の場合は、日本国政府の支援要請次第では、各国からの支援を期待することができます。しかし、パンデミックでは世界同時多発的に発生することが十分に予見されており、他の国からの支援は期待できないと考える必要があります。

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 インフルエンザの季節になると、ワクチンの接種が広く行われています。このワクチンは、その年に流行することが懸念されるインフルエンザを予想し、あらかじめ 「現存するインフルエンザウィルス」 から作り出したものです。

 ところがH5N1ウィルスは、未だにというか、これからもずっとなわけですが、常に進化の途上にあり、1年の間に、人でいうところの100万年分の進化を成し遂げています。これはH5N1ウィルスに限ったことではなく、DNAをもたず、RNAだけで遺伝子のコピー(転写)を繰り返すウィルスの特徴です。人のようにDNAを持っていれば、コピーの際にミスが生じたとしてもそのミスを修復する機能がはたらくのですが、RNAしかもたないH5N1ウィルスは、コピーのミスを修復できず、ミスがミスを生み、別の遺伝子へと進化を遂げていくわけです。

 そういうわけで、現時点では鳥から人間への感染能力しか持たないH5N1ウィルスであっても、人から人への感染能力をもった他の遺伝子と混じり合うことで、亜種として新たに生まれ変わり、H5N1ウィルスの殺傷能力を持ちつつ、A香港型インフルエンザのような人-人の効率的な感染能力を兼ね備えることは、時間の問題になりつつあるというわけです。

 ところが、新たに生まれた亜種のH5N1ウィルスには、既存のワクチンが有効であるかどうかは未知数となっています。現時点でのH5N1ウィルスと、新たに生まれる亜種のH5N1ウィルスでは、全く同一の性質をもつかどうかが不明なためです。このため、新たに生まれた亜種のH5N1ウィルスに有効なワクチンを新たに作り出すには、6か月を要すると言われています。ではこの6か月という期間は、待つことができる期間なのでしょうか。

 ここに国立感染症研究所がシミュレーションした数値があります。 想定としては、「ビジネスマンが海外で感染して帰国し、翌日から都心の職場へ電車で通勤した」というものですが、この数値を見る限り、6か月間も待てそうにありません。

会社員の感染後2日目     209人が感染
会社員の感染後4日目  12,691人が感染
会社員の感染後7日目 249,469人が感染

 少なくとも感染が判明してから、外出することは控え、ウィルスへ接触する機会を低減させたいものですが、このような「命令」はいつ発出されるのでしょうか。WHOでは、各国のパンデミックに対するフェーズを発表しています。現時点では、パンデミックの前の段階として「アラート期」と位置づけており、その中でも「アラート期フェーズ3」 という、鳥から人への感染が確認された状態としています。

WHOによる「世界インフルエンザ事前対策計画(WHO global influenza preparedness plan )」における警報フェーズ
 - WHO global influenza preparedness plan [英文]
WHOのフェーズ

 今後WHOのアラートフェーズとしては、4⇒5⇒6 と遷移することになり、6の状態を、パンデミック期、つまり、感染症が蔓延した状態と称しています。このフェーズ指定が速やかになされ、地震速報のように、周知を徹底できるしくみがあれば問題はないのですが、現時点では、そこまで整備されているとは言い難い状態です。

 WHOは、アラートフェーズ4に遷移した疑いがでた場合、発生国の調査を行うこととしており、フェーズ指定するまでには、早くとも数日、場合によっては10日もかかるようなことになりかねないという最悪のケースも想定されます。もちろん、この間もウィルスが症状の悪化を停止してくれるはずはなく、前述のとおり、蔓延していく懸念が十分にあるわけです。

 では、打つ手は何もないのでしょうか?

 そこなんです。実は、可能性は100%ではないものの、事前に打っておくことで多少の効果が期待できる対策がないわけではないのです。それはプレ・パンデミックワクチンといいます。

 パンデミックワクチン(「プレ」がついていない方)とは、パンデミックを引き起こすH5N1亜種ウィルスに有効なワクチンを指しますが、これは前述のとおり、パンデミックを引き起こすウィルスを元に作るため、パンデミックから6か月が経たないと用意ができません。そこで現時点、つまりパンデミックになる 「前」 という意味の 「プレ」 という言葉がついた 「プレ・パンデミック・ウィルス」 である、H5N1ウィルスを元に製造するワクチンのことを、プレ・パンデミックワクチンと言います。

 プレ・パンデミックワクチンの候補としては、冒頭でもご紹介したH9N2、H1N2も当然ながら含まれますが、致死率という面での毒性が低いことから、あらかじめ接種する必要性があるかというと、それはNoです。

 ワクチンも副作用がゼロではないことから、取捨選択することがベターです。

 このプレ・パンデミック ワクチンこそ、救世主となりうると考えられます。

 ただし、「H5N1亜種のパンデミックウィルスに罹患したときに有効であるという可能性は100%ではない」 というのが、医療関係者の共通の認識のようであり、逆に、「このプレパンデミックワクチンを接種していれば、パンデミックウィルスに罹患したときの症状は軽くなるのではないか」 とする楽観的な見方も少なからずあるところに、わずかな望みをつなげています。

 信じる者は救われる。

 溺れる者は藁をも掴む

 もしかしたら、ほとんどこういったことわざのレベルかもしれませんが、致死率62%に対する効果があるとするなら、ワクチンの接種ぐらいしておいてもバチはあたらないはずです。

 諸外国の動きとしては、スイスでは、全国民分のプレ・パンデミックワクチンを軍の倉庫に備蓄しており、必要に応じ、ワクチンを接種するようです。一方、アメリカ合衆国も全国民分の備蓄をしていると書いている著者もいましたが、その方以外の意見としてはみつけられず、批判記事が多数でていますので、信憑性の確認が必要です。

 日本政府は、2009年3月末までに、3,000万人分の備蓄を目指していて、パンデミックのときには、医者や保健所職員、税関職員など、感染者と接する可能性の高い人に接種することを検討はしているものの、スイスと比べて次のような差異がでています。

  1.スイスのように全国民分の備蓄があるわけではない
  2.スイスはパンデミックが危惧される場合にワクチンを接種するとしているが、日本はパンデミックの危惧もない時期(現状)での接種をすすめるような動きも見え隠れしている。

 ではなぜ、このプレ・パンデミックワクチンを大量生産し、全国民に対し、事前に接種しないのでしょうか。それには手痛い過去の失敗からの反省があったようです。「新型インフルエンザ発生前のプレパンデミックワクチン接種は妥当か」 西村秀一氏(国立病院機構仙台医療センター 臨床研究部病因研究室長・ウイルスセンター長)を読むと、次のようなことが記述されています。

  1.1976年のアメリカでは、豚型インフルエンザの流行が危惧されワクチンを投与したが、実際には豚型インフルエンザは流行しなかった。ところが、ワクチンの副作用もしくは、「紛れ込み」と呼ばれる無関係の症状により、なんらかの異常がワクチン接種と関連付けられ、マスコミの餌食になったため、4,000万人への接種を終えた段階で取りやめになったという経緯があり、これの再来により、ワクチンに対する信頼が失墜してしまうことを心配している。
  2.現在日本でH5N1用として開発されているワクチンは、ワクチンの効果を示すHI抗体価という指標が、下限40倍に対し、15.9倍となっており、基準に達しておらず、海外のワクチンに比べ明らかに劣っている

 項番2は理解したとして、項番1に対する疑問です。
 さて、ここで大切なのは、何を守るかということではないかと思います。

 確かにワクチンに対する信頼を得ることは、医療に従事する方にとっては最重要課題であることは理解します。しかし、いったんパンデミックを引き起こしたとしたら、そのときに失われる命と、比較することができるものか、ということです。こういった専門的なことについては、公の場を使い、きちんと議論を繰り返していただき、結論を導いてほしいと思います。

 選択肢としては、2つあります。

 1つめは、プレ・パンデミックワクチンの信頼を損なわないように、使い渋っておき、パンデミックになった際に、「打たずに死に至るよりも、ワクチンを打った方が生存確率が高くできる」 ということで接種を促す、という考え方。これなら、例え、ワクチンの副作用による異常が発生したとしても、ワクチンを打たないよりもマシという、わけのわからない言い訳を通せるので、医療側の立場が悪化することは回避できます。
 しかしながらこの場合、パンデミックに罹患した人はアンラッキー扱いということになるでしょうか。病院に入院しても、呼吸器が不足することから、生きながらえられるかどうかは神だのみの状態になることが不可避だからです。

 もう1つは、H5N1プレ・パンデミックワクチンを接種する考え方。この場合、項番1とは逆になり、0.001%程度で発生する副作用の症例に対応したり、訴訟を覚悟する必要があります。ワクチンを接種するメリットとしては、100%ではないにしても、なんらかの抵抗力の向上が期待でき、致死率を低減させる可能性があるということです。

 ちなみに、こういった議論が十分に行われたとは言えない状況の中、プレ・パンデミックワクチン接種の優先順位が決められており、国会議員、国家公務員(警察・自衛隊)、医師、地方公務員、消防、ライフライン企業など、1,000万人がその対象。。。本当に副作用が心配なら、1,000万人はモルモット扱いなのか、もしくは選ばれた人たちということなのか、理解に苦しみます。少なくとも、こういった政策を自ら検討する国会議員が入っているところをみると、モルモットというようには考えにくいというところでしょうか。

 なお、このプレ・パンデミックワクチンですが、費用面としては製造コストベースで1,200円だそうです。こんなに安いなら、前述の生活支援定額給付金の財源をあてることで、10回以上の接種が可能になるわけです。毎年接種することにしても、10年間は安心して暮らせるようになるわけですから、はるかに有効な使い道に見えます。

 とりあえず、2009年2月11日時点の情報では、日本の厚生労働省は、現時点では「効くかどうかわからないワクチンを国民全員分準備する計画はない」としています。

 当初、このページを作成するにあたり、プレ・パンデミックワクチンを全国民に接種していただきたいと考えていましたが、調査を進めるにつれて、反対の意見にも触れることができ、単純にプレ・パンデミックワクチンを接種することで解決するわけではないことを知りました。
 改めて、篤姫の「一方聞いて沙汰するな」 のとおり、何事も判断する際には、双方の意見をきちんと聞いた上で、理解し、周囲の合意を得つつ、決定していくことの大切さを感じています。しかしながら、この反対意見を見聞きした今となっても、H5N1亜種ウィルスにむざむざとやられることを傍観することはできません。ワクチンの効能をさらに向上していただきつつ、そのワクチンの接種を分け隔てなく実施していただけるようになることを願ってやみません。

 また、情報公開という意味でも、少なくとも今の段階では、専門家だけでなく、広く一般に対し、正しい情報を提供した上で、理解を促し、そのベースを元にしてプレパンドミックワクチンの接種を議論したという事実も見あたりません。もし議論済みだとしても、その経緯を十分に情報公開しているとは思えません。そういった意味では、今後の政府の取り組み方に期待したいと思います。

 

 

 

3章.パンデミックになった際に必要となるものの備蓄

 ここまできて、言うのもなんですが、期待をするばかりで、アテにできない政府の対応にやきもきするよりも、今日、今すぐに自分でも取り組める対策を実行しておきたいというのが、この章の役割です。

 パンデミックになってから必要な食料や用品を購入に走っても、かつての石油危機のときのようにスーパーはパニックになっているか、それとも、既にウィルスが蔓延している懸念があって、街にでることすらかなわないかといった事態に陥っていることが想定されます。

 下記では、一般に用意しておくことを強くお勧めする物品を一覧として羅列してみました。予算の許す限り、備蓄しておくことをお勧めします。本にもよりますが、食料を含め、備蓄は1か月を目安として、最低でも2週間分は確保していくことが推奨されています。

 【 3M社製 N95マスク 8000N95(1箱30枚入)

 インフルエンザウィルスさえ捕捉することができるN95という規格のマスクです。

 花粉症用のマスクでは、網の目が粗すぎて、ウィルスのように小さな物体を捕捉できないことから、花粉症用のマスクで代替させることはできません。また、飛沫99%シャットアウトというものもNGです。飛沫は水分としての「つば成分」を指しますが、飛沫の水分は空気中ですぐさま乾燥し、ウィルスは単独で空中を浮遊しているためです。空中を浮遊しているウィルスを捕捉するためには、N95以上の規格に対応したマスクを用意することが望まれます。

 いずれにせよ、こういった特殊な製品は、事が起こってからでは需要が急増しますので、あらかじめ備蓄しておくことが賢明です。

 備蓄しようと決めた際には、次の段階に入ると、その備蓄量として適切な量はどれほどか、といったことに悩むことになります。いったんパンデミックになると、8週間は最低でも継続すると考えられています。毎日1個着用するとして、60個/人。5人家族ですと300個。。。

 N95マスクは通常100円/個〜500円/個 で販売されています。一番安いものは個包装されていないもので、個包装されているものだと安くても200円/個です。この場合、300個も用意しようとすると、最低でも6万円となります。

 マスクだけで、この出費はムリ。。。でも用意しなかったら、ウィルスに罹患する懸念がある。。。 O(≧▽≦)O

 それだけではありません。パンデミックは、波が寄せるように来るかと思えば、引いていき、また寄せる。この繰り返しになりますから、第1波だけクリアしたからといって安心できるものではありません。第2波、第3波と、ワクチンが安定供給されるまで耐え続ける必要があるのです。

 一体、何週間耐えれば、安心できるのやら。。。 やっぱりムリ。

 ちなみに近所の薬局では扱っていませんでした。アマゾンなどのネットを使って購入しましょう。

※N95マスクやゴーグルを着用して作業を行う場合、ウィルスを遮断する高性能マスクは息苦しくなることから3時間/人日が限度(NHK東京品川区の訓練より)

 

 【ゴーグル

 ゴーグルは、目の粘膜からウィルスが侵入することを防止するために用意します。

 でもさすがにこれを着用するのは、周囲の理解ができてから、つまり、パンデミックになってからになるでしょうね。これを着用しての外出はあまりにもインパクトが大きすぎて、大きな勇気が必要です。

 こういったモノも、パンデミックになる前に備蓄しておきましょう。価格は2,000円/個からあります。粉塵防止用のものだと、くもり防止のため、通気孔が空いている製品があります。ウィルスの侵入を阻止するために、密閉式であることを確認して購入しましょう。

 近所の薬局では扱っていませんでした。(花粉症用のめがねタイプのグラスはありましたが、顔との間に若干のすき間ができてしまいました)

 

 【使いきり手袋

 ウィルスが付着していることが懸念される下着などに触れる際に着用します。

 手袋には、プラスチック製のものと、写真のような伸びるゴム製の2種類があります。菌の侵入を阻止するという観点から、NHKのERでもゴム製を装着して防衛していることからも、ゴム製を選んでみました。

 100枚(50組)で、1,000円ほどです。薬局で購入できます。

 【各種洗剤】

 同じく、ウィルスは、マメな手洗いで流し去りましょう。まずは写真中央のハンドソープで洗い流し、写真右端の手洗いジェルで滅菌消毒します。

 洗濯する衣料や、トイレも滅菌できるように備蓄しておきましょう。これら以外にも、ごく普通のせっけんなども通常の使用量とは別に備蓄しておくことが必要です。

 【スポーツドリンク】

 家族が罹患したら、水分や塩分を効率的に補給させてやる必要があります。

 もしかしたら、家族全員が同時に罹患するかもしれません。お手軽に水分と塩分を補給できるので、スポーツドリンクを用意しておくといいらしいです。

 【ゴミ袋】

 ゴミ収集機能もいつまで維持してくれるか不明です。衛生状態を維持するためにも、ゴミを密閉して保管できるようにゴミ袋の準備も欠かせません。

 【ラップやアルミホイル】

 阪神淡路大震災のときにも大変重宝したことが報告されている、アルミホイルとラップです。

 ライフラインとしての水道は、供給を維持してくれることになってはいるものの、パンデミックが長期間におよんだ場合には、やはり自己解決することになるかもしれません。

 アルミホイルやラップは、食器に被せて使えば、食器を洗わずにすむことから、貴重な水を無駄にすることがなくなります。他にもアイデア次第でいろんな使い道がありそうですので、ぜひご用意を!

 

他に必要なものリスト

 食品(米や乾麺、コーンフレーク)、インスタントラーメン、ミネラルウォーター

 常備薬、解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン系 ※小児の場合、アスピリンを含むものは重度の合併症である「インフルエンザ脳症(ライ症候群)」を引き起こす懸念があるので、服用してはならないとのことです。詳しくは医療機関でご確認ください。

 包帯、ガーゼ、カセットコンロとカセットガス、懐中電灯、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、生理用品、洗濯ロープ、ペットフード、現金

 

 

 以上、とりとめもない話になってしまいましたが、3章で書いているように、今、ご自分でも取り組めることは何か。家族を守るために必要なことは何か。こういったことを自問自答するきっかけとしていただけましたら、幸いです。 m(__)m

 食料品が不足した際には、ぜひ、当サイトの食材の作り方を参考にして、単一のメニューに陥ることを最小限に低減して、メニューにバリエーションをもたせ、ストレスの解消にご利用ください。  .。*・.。ヽ(^▽^)人(^▽^)ノ。.・*。.

平成21年2月22日(日) 男の趣肴ホームページ管理人

     

※ 【お勧めの本】

パンデミックの情報として整理された本です。
読んだあとのインパクトには欠けますが、
データブックとしてたんたんと書かれて
いる点で評価できます。
若干パンデミックを衝撃的な表現で説明している部分も
ありますが、これまで「のほほーん」とインフルエンザの
一種と見ている方には、これくらいのショックが必要かも
しれません。

参考文献)

 1.厚生労働省 感染症情報
 2.国立感染症研究所 感染症情報センター
 3.新型インフルエンザ上陸 その時どうする? 生き残りハンドブック 日本経済新聞出版社
 4.パンデミック・フルー 岡田 晴恵氏
 5.新型インフルエンザ発生前のプレパンデミックワクチン接種は妥当か
 6.特別区保健所長会 新型インフルエンザ対策のページ
 7.農林水産省 鳥インフルエンザに関する情報
 8.環境省 高病原性鳥インフルエンザ対策に関する環境省関係の情報
 9.新型インフルエンザ対策 (A/H1N2を含めて) 国立感染症研究所ウイルス第3部小田切孝人氏
10.ヒトと動物の共通感染症の流行とグローバリゼーション 東京大学大学院 農学生命科学研究科 吉川泰弘氏

 ※本ページは2009年2月21日の情報に基づいて作成しています。情報の推移他により、内容に不適切な部分がある場合にはご連絡ください。対応致します。

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 【その他 気になった記事のキーワード】

  1.リバース・ジェネティクス法(東大の河岡義裕氏が開発)により、ワクチンを効率的に製造したり、強毒性ウィルスを弱毒性にしてから接種すれば、遜色ない免疫を得られる?

  2.サイトカインストーム 免疫力の強い10代〜30代といった若い世代が高リスク

 

 
 

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