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烈アンド豪の「ミニ四駆」
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ミニ四駆は、田宮模型が放った大ヒットプラモデルでした。子供はもちろん、大人を巻き込んだ一大旋風といった感じがありました。そして「やはり、世間は広い」と思ったのも、この時です。テレビチャンピオンで放送されていたミニ四駆特番では、手先の器用なお父さんが活躍していました。
週末が近づくとニッカド電池を使い切って、新たに充電しておくように子供を指導し、土曜や日曜ともなると、コースが置かれたお店へでかけ、チューンナップ成果を確かめたものです。そのミニ四駆も今では部屋のあちこちに散乱しています。このように子供が興味を失う中、写真のビートマグナムを私のために購入し、着色しました。けれども結局、1度も走行させずに、お蔵入りになってしまいました。では、当時七転八倒したミニ四駆の作り方をば…。
ミニ四駆1台分の基本的な材料
田宮模型製ミニ四駆 |
トルクチューンモータ |
ニッカド電池 |
ニッカド電池用充電器 |
ちょっと違いを出すための追加材料
スポンジタイヤ |
FRP強化プレート |
ローラー |
GSのプラスチック製カード |
塗料 |
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用意しておきたい器具
ニッパーか爪切り |
ヤスリ |
小さなねじ回し |
古新聞 |
ふで |
塗料混合皿 |
Let’s start!
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作り方 |
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1 |
【モータの慣らし運転】 モータを支持する部品にモータをセットし、電極とスイッチ、、古くなっていらなくなったマンガン電池を全てボディーにセットし、スイッチをONにします。この状態で5分くらいモータの空回しをして、車でいうところの慣らし運転を行います。
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2 |
【シャーシの慣らし運転】 慣らし運転を終えたモータにギヤを取り付け、ボディーにもギヤと、車軸、ホイール(タイヤは未装着状態)、新品に近いマンガン電池をセットし、電池が消耗し終えるまで空回しします。
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3 |
【塗装】 ボディーの慣らし運転中に、古新聞を広げて作業場を作り、塗料混合皿で塗料を好きな色にして塗装します。塗装が乾くまで、少なくとも1日は必要なようです。塗装が乾いていない状態でさわってしまうと指紋がついてしまいます。
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4 |
【組立】 2までで、モータとボディーの慣らし運転を完了しました。このボディーを一度ばらして、ホイールにはタイヤを装着し、ギヤには、グリスを極力薄く塗って、田宮模型の設計図どおり※1に組み上げます。
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5 |
【補強】 FRP強化プレートは、ボディの前側に写真のように取り付けます。このFTP強化プレートの先にローラーをつけて完成※2です。
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ここでの「こつ」
※1 【設計図どおり】
車軸をホイールから、抜いたり挿したり繰り返していると、ミニ四駆を走行させている最中に、車軸からホイールがはずれてしまうことがあります。こうなると、車軸についている細かな部品を無くしてしまいかねません。そこで、このような時には、車軸についたグリースをふき取るとともに、ティッシュを5mm角くらいにちぎって、ホイールの穴にかぶせ、そこに車軸を押し込むことで、抜けにくくすることができます。
※2【完成】
購入したミニ四駆のシャーシが、スーパーTZシャーシ以外の、スーパー1シャーシやスーパーFMシャーシだったりすると、このまま使うと、ボディのバンパー部分をすぐにお釈迦にしてしまい、ローラーが機能しなくなってしまいます。つまり、コースでの走行ができなくなってしまうのです。そこで、プラスチックの板を使って、図のような強化プレートを自作して、取り付けておくことをお勧めします。作り方は簡単です。ガソリンスタンドで配っているような、いらなくなったプラスチック製のカードを、バンパーのおおよその形に沿ってはさみで切り取り、ボンドでくっつけるだけです。これで、予想以上に丈夫になります。
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図.強化プレートの一例 |