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おいしい野草「ノビル(野蒜)の食べ方」
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春になったらヨモギ団子を食べたい。毎年冬場になると冬眠中のクマが春の食べ物を夢見るかのように、そのような思いを悶々と持っていました。ところが、ヨモギと思いこんで育成していた野草は、新芽の季節を過ぎ、本来香りが高まる季節になっても一向に香りを漂わせる気配がありません。葉をつまんで指の腹でもんでみても、何の香りもしなかったのです。葉の裏を見ると細かい毛は生えているので、ヨモギのように見えるのですが、他の見分け方があるのでしょうか?
近所に「ワールドフラワー」という激安の苗ショップがあるのですが、ヨモギの入荷があるかを尋ねても、これまで入荷したことはないという回答で、リアルショップからの入手は期待できそうにない。
一方、ネットには、ヨモギの苗はあるものの、商品代700円、送料1,000円みたいな感じで、送料の方が高くなってしまうため、触手が伸びない。そんなこんなをしているうちに、河川敷なら生えているんじゃないのか、との意見があり、春の声が聞こえた4月にサイクリングがてら出かけてみました。
そこで見つけたのが、ノビル採取のおじさん。椅子を構えて、採取したノビルを丁寧に後処理をされていました。とっても面白そうにみえたので、いろいろお聞きするとさすがに年の功! ノビルには強壮成分があるのですが、それが効くのか、いびきにも効果があるとのこと。貴重なお話を賜ることができました。感謝!!
おっと、ヨモギの話題は繰り越しだな。
基本的な材料
野草のノビルをたくさん採りましょう! |
たっぷりのお湯 |
お好みで味噌や他の春の味覚 |
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Let’s start!
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作り方 |
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1 |
【採取の季節】 ノビル(野蒜)を河川敷などで採取します。季節としては、花の咲く夏以外ということですが、春先から花の咲く季節に食すことが多いようです。
今回は、つくしの時期は終わり、スギナが生えそろっている時期の2012年4月21日に、多摩川の川崎市側でゲットォ!
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2 |
地表に出ている部分は、まるで青ネギの細い形をした「ワケギ」そのものです。
5〜6本が密集していることが多いようですので、遠目には見つからなくっても、1メートルくらいまで近寄って辺りを見渡すと、あちらこちらに見つかることでしょう。
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3 |
スコップで掘り起こそうとしても、なかなかうまくいくものではありません。ここは、ノビルの5cmくらい周辺部を囲むようにスコップを差し入れ、周囲の根っこを切断することに注力してみましょう。
深さは10cm〜15cm程度を目安にします。白い玉の部分がスコップで欠けてしまうようなら、さらに深く差し入れます。ノビルを採取し終えた穴は埋め戻し、環境の維持に努めます。
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4 |
【自宅に帰ってからの作業】
自宅では、水をボウルに張ってその中で土を洗い落とし、上澄みの水だけを流します。沈殿した土は、ベランダ園芸の鉢に入れたり、地面に戻すと配管のつまりを防止できます。
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5 |
白い玉(鱗茎:りんけい と言います)の部分は、生でも食べられるようですが、さっと湯通しすることを教わりました。
湯通しする前に白い玉が真っ白に見えるまで、汚れた部分を剥いておきます。
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6 |
ここではさっと茹でてみました。歯触りを楽しみたいので、茹ですぎには注意しましょう。
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7 |
すぐにザルに上げます。
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8 |
湯通ししたノビルです。基本的な食べ方はエシャロットと同じでいいようです。
繰り返しますが、生でも食べられます。
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9 |
白い玉の部分には味噌を付け、青い部分は高温にしたサラダ油でさっと炒め、火を消してから香り付けにごま油をまぶし、塩を振ってみました。ついでに旬のたけのこも添えて!
ビールのつまみに最高!!
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ここでのこつ
※1 【ノビル(野蒜)を河川敷などで採取】
有毒植物の「タマスダレ」とよく似ていますが、タマスダレにはネギ臭がないので、見分けられます。
※2 【環境の維持に努めます】
泥はおおまかで良いので、現地で払い落としておきます。また、葉先の黄色くなった部分や、根っこをハサミや手でちぎっておくと、自宅を汚さないばかりか、環境にもやさしいと思います。
※3 【調理のバリエーション】
ネットで調べると、次のような食べ方のバリエーションがありました。
1. 餃子の具の1つとして、刻んで入れる
2. 天ぷらの衣をつけて揚げる
3. らっきょう同様に酢漬けにする
4. 茹でて酢みそ(ヌタ)で食べる
5. 醤油漬けにする
要は、ネギ、ニラ、らっきょうと同様に調理するといいということのようです。素晴らしい。庭に植えよっかな。